TV全体主義 「2022年」は「1984年」の世界を超えてしまった  

2022年TV全体主義

TV全体主義2022年

全体主義の恐怖を描いた作品をあげるとするなら、小説「1984年」がまず頭に浮かんでくる。その作品世界では人々を監視する為に、街中どころか家の中にまで監視モニターが設置されている。どこにいっても市民は常時ビッグブラザーに監視されているのだ。そして、寝る時間以外プロパガンダを聞かされ続けている。

とても嫌な社会ではあるが、そこまでしないと人々はだんだんとビッグブラザーの言うことに背くようになる事を表しているんだろうと思う。そんなところに、かすかな希望を感じる。そんな市民の中には、監視モニターの死角を見つけて、そこでこっそりと日記などをつけている姿が描写されている。全体主義の世界に生きながらも、けっしてそれをよしとはしていないのだ。

それに対して2022年の日本の多くの家庭の様子を見てみよう。たまに「普通の」知人宅に行くとこういう光景に出合い面食らう。居間にはまるで主のように巨大なTVがでーんと設置されている。そしてそのTVは人がいる間は常時付けっ放しだ。会話していようが、食事中だろうが、とにかく常時稼働している。

たぶんそういう家の場合は、最後の人が寝るその時までTVは付けっ放しなんだろうと思う。おはようからおやすみまでだ。いや生まれた時から、ご臨終までTVに見守られて生きるんだろう。そうして朝から晩まで戯事が垂れ流されているのだ。

我が家や、本当に親しくしている人たちの家にはそもそもTVが無かったり、あったとしても見ない時にはTVなんか消えたままだ。もちろん食事時にTVを付けっ放しにすると言う習慣なんかない。それが本来の家庭の姿だと思う。何故TV如きを常時付けっ放しにしなければならないのだ?

TVがあなたに代わって考えてくれる

脳なし 2022年TV全体主義

どうやらTVを付けっ放しにしない家なんか、今の社会では極少数派のようだ。あたしはいつでもマイノリティーw それはともかく、そうした大多数の人と話していて何時も思うのは、その人達の「意見」というものはほぼ全てにおいてTVで垂れ流されている事をそのまま受け売りしているだけじゃないかと云う事。まるで金太郎飴のように、どの人も同じ事をあたかも自分の頭で考えた結論のように言う。

だけども、その「意見」とやらは、こないだどこかのタレントが、専門家とやらが、TVで言っていた話じゃないの? そこには何もあなたの考えが入り込んでいないでしょ。そしてそうした人はTVの言われるままに行動している。

例えばマスク。ちょっと考えれば、こんなものに恐ろしい病原菌体を防ぐ効果が無いと言う事が分ると思うのだが。人々がバタバタ死ぬような恐怖のウィルスが、たかだか100円もしないマスク一枚で防御出来る。それって中世のまじないとどう違うのよ?と思ってしまうあたしは異端なんだろう。ああこんな事を言うと火あぶりにされてしまうw

それはともかく、今や大多数の人々は、自ら進んでTVの言いなりになり、いやそれどころか自分の頭で考える事を止めて、TVの言うままに行動している。

こうなってしまえば、もう個々人には脳みそがないんじゃないか、と思えてくる。アホみたいな顔に汚パンツを付けるも外すも自分じゃ判断出来ない。TVがそうしろといわなければ何も出来無いのだ。気温が30度近い猛暑の中、斜里みたいな誰も歩いていない歩道を、きったないマスクを着けて、汗を拭き拭き歩いている人を見かける。それが如何におかしな事か、自分の頭じゃ判断出来ないのだ。誰かに、いやTVにマスクを外せと言われなきゃ、そういう人はマスクを外せないのだろう。もうそうなれば、バカどころか、人ですら無い。バカだってバカなりに考えているのだ。

そんな現状を見ていて思うのは、もうここまで支配が進んでしまえば、そんな人はもう人とはいえない。大多数の国民はTVに操られた人間アリなのだ。TVという指令装置がなければ何も出来無い人間アリ。だからそういう人たちは、寝ている以外TVを付けっ放しにしているのだ。TVの指令がなければ何も出来ないの木偶の坊なのだから。アンドロイドは電気羊の夢を見るだろうが、そうした人間アリは夢の中でもTVを見ているんだろう。

1984年を凌駕した2022年の世界 

アホのマトリックス

これはもう1984年の世界なんかはるかに凌駕してしまった世界だとおもう。というのも人は自ら進んで、自分の頭を捨てて、何かに自分の思考と行動をゆだねてしまったのだから。ここまでくると、これはもう人と呼んでしまっていいのか?とまで思う。1984年はまだ良かった。人は常時見張られていなければならない社会だったのだから。2022年はほんとうに最悪だ。人が自ら自発的にそうしたシステムに自発的に組み込まれようとしているのだから。これは1984年なんか遥かに超えてしまった、全体主義の完成した社会だと思う。

最後にヒトラーの予言でこの話を閉めようと思う。あまり知られていないが、ヒトラーはとても恐ろしい予言を残している。彼の予言によると、2038年に人類は大進化をとげるという。人はまるで神のような人類に進化するというのだ。これは子どもの頃に聞いた話なのだが、この言葉に更に続きがある事を最近知った。神のような人に進化出来なかったものは、まるでロボットのように云われた事だけをする人間に衰えてしまうと言うものだ。今じゃその予言がどんなものかよく分る気がする。いやその予言は、2038年を待たずにもう実現しかかっていると思っている。

人が人でなくなる2022年

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2022年TV全体主義

これから社会は大きく2種類の人間に分裂してしまう未来が待っているのかも知れない。つまり自分で考える事の出来る一部の人間と、自分じゃなにも判断出来ない・誰かに云われるままにしか動けないロボットのような人類になるんじゃないのかという悪夢のような社会。今の社会ははその分離の過程にあるんじゃないのか。そんなんで良いのか、そんなロボットのような、人間アリにさせられて。

きっと大多数の人は、自ら人間アリを選択するんだろう。人間アリになりたいんだから仕方がない。そう成ればいい。だけどもそうなりたくなかったら、まずは頭を取り戻そうよ。だからTVのスイッチを切るんだ。そこからが始まりだ。

そして人間を取り戻そうよ。

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