知床にも2020年の桜の季節到来 人間社会に何が起ころうとも季節は移りゆく

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知床の桜 2020年

5月3日桜開花

5月3日、日本の東端・知床も桜が開花した。去年よりは遅いものの、例年よりはずいぶん早い。この地で桜のシーズンとは、5月の連休後が普通なのだ。

知床の桜開花 2020
5月3日、近所の桜の木が開花


気圧の配置のせいだろう。前日より気温が10度近く上昇したことから、春に咲く樹木が一気に反応した。桜が開花したとは云うものの、咲いているのはまだまだごく一部の木だ。我が家のご近所さんの桜は、樹高がわずか1m程の幼木なのにもかかわらず、毎年一番に花をつける。こんな暗い2020年の春なのだが、やはり桜が咲くと気持ちが明るくなるね。

観光シーズンなのに国道に走っている車がない

車の無い国道
知床国道はガラガラ

コロナ騒動のせいで、今年のゴールデン・ウィークは例年と全く違う。犬と朝晩散歩をしていると、街の活気がかすかにも感じ取れない。国道を走る車はまばら。この時期この町は知床という観光地を抱えているため、観光客の車で道路はとても混雑するのが普通なのだ。観光バスも次から次と連なって走っているのも当たり前の景色。だが今年はまるで初冬の頃のように、スカスカの国道なのだ。

街を歩けば、西部劇でおなじみの丸まった枯れ草が似合いそうな閑散ぶり。殆どの店がシャッターをおろしている。シャッターには自粛という名の強要、強制で臨時休業の張り紙。ゴースト・タウンですらない、ゴーストも寂しがって逃げてしまったただのタウンを愛犬と闊歩する。出会うのは猫と灰色のキタキツネだけ。12モンキーズの1シーンを見るようだ。

そんな無人の商店街に、金物屋のスピーカーの街頭音楽が通りをこだまする。人間が死に絶えた世界はひょっとしたらこんな風なのだろうか。誰も居ない街を、タイマーでセットされた街頭音楽は、きっちり毎朝自動的に放送を開始するんだろう。

知床の桜開花 2020 斜里町西念寺
西念寺の桜は今年も1番に咲く

そんな事を考えながらお寺を目指す。そこの境内にある桜は、街の中で一番先に咲く桜なのだ。お寺の桜は5分咲きぐらいだろう。となりにある神社の桜はまだつぼみだと云うのに、やはりその寺の桜はいち早く咲く。人間社会は大激変の最中だと云うのに、自然だけはいつもと変わらず移りゆく。

ダーク・エイジの始まり

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例年4月の後半に鳴き声を聞くオオジシギの声をまだ聞いていないことに気がついた。毎年その鳴き声を聞くのを楽しみにしていたのに、そんなことも忘れていた。その日の夕方、自宅のそばの草地上空を鳴き交わすオオジシギの声を聞く。オレにとって春とは、オオジシギの鳴き声を聞いたときから始まるのだ。


今年もまた春がやってきた。人間社会はいまだすべてが止まったままなのだが、季節は正確に移りゆく。もうゴールデンならぬ、グレイ・ウィークも終わりだ。それがダーク・エイジの始まりだ。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ

2 Responses to “知床にも2020年の桜の季節到来 人間社会に何が起ころうとも季節は移りゆく”
  1. ジョー says:
    • katzZK says:

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