顎関節症・三叉神経痛 2つの痛みに感謝だ! 失ったからこそ判った事

三叉神経痛で痛むオレの顔

顎関節症と三叉神経痛が仲良くやって来た

この半月、顎関節症と三叉神経痛が協力してくれたおかげで、左顎は痛いわ、顔面の左側は痛いわ痺れるわで、とても困難な日々を過ごしてきた。顔を洗う時も、左側をうっかりこすろうものなら激痛で動けなくなる。髭を剃るのも、右側しかまともに剃れない。左側の髭を剃ろうとすると三叉神経が痛み、カミソリすら当てられない。これじゃtwo face、はたまた阿修羅男爵になってしまう。なので無精髭で通した。

痛くて食べられない!

苦痛に耐えるオレを見て、心配しているカーシャちゃん

とりわけ何が一番悲惨だったかと云うと、それはやはり食事時。何せ口に食べ物を入れるだけで、顔面に激痛が走る事が有る。左側上唇の上部辺りに三叉神経が一本走っていて、これがちょっとの振動で痛むのだ。なので口を動かすだけでも痛い。

それでも何とか口の中に食物を入れると、今度は噛もうとすると左顎が痛む。連れて左の上唇の上も痛む。そして左の眉の上も連動してビリビリと痛む。この痛みのおかげで、オレの顔に張っている神経がどう繋がっているかよくわかったよ。

この痛みって云うのが、ただ痛いだけじゃなく、まるで千本の針で直流電気を当てられたように、ビリビリビリと傷むのだ。しかも瞬間だけ傷むのではない。数分間ずーっとしつこく傷みが続くのだ。神経痛なので痛む所を手で押さえると、なお痛みが増す。だからただだまって苦痛に耐えるだけなのだ。そんな状態なので噛めない。噛むなんて全く不可能だ。

食事はただ丸飲み

だから食事は殆ど噛まずに飲み込む事になった。噛まないで食べる食事程味気がなく、美味しくないものはない。せっかく美味しい料理を作ってくれた女房に、本当に悪いと思う。だが噛めないのだからしょうがない。それでも何とか噛もうと努力したのだが、苦痛を前にして全ての努力は無だ。最後には諦めて、ただ丸のみする事にした。

そんな食事をしていると、本当に食事時が苦痛でしかなくなる。苦痛の為、食べる意欲、気力がどんどん落ちてくる。そうなると食欲も落ちてくる。多分一番痛かった頃は、食事の量が普段の半分以下になったと思う。そんな日々が続いたせいで、あっというまに体重が減ってしまった。

ここ5年ほどオレの体重はずーっと55kg前後で増えも減りもしなかったのだが、一昨日計った所、51kgまで減っていた。こんな体重はたぶん小学生以来だと思う。とある会合でSkypeを使った会議に出席したのだが、画面に映る自分の顔を見て噴き出してしまった。すっかり頬がコケて、髪が長い事もあり、これじゃ死神博士か、貧乏神のようだった。

痛みの終焉 食べる事は幸せ

そんな酷い日々を過ごしていたのだが、この先週末でようやく症状が落ち着いてくれた。一昨日ぐらいからは、顎も三叉神経痛も殆ど傷む事無く日常を過ごせるようになった。食事の時も同様で、時たまピクと三叉神経痛の傷みが軽く走る事も有るが、問題なく食べられるようになった。といって、まだまだ安心は出来ないので、痛みを起さないように、日々の生活を急かないように心がけている。頼む! 痛みよ、このまま静まってくれ!

そんな辛く苦しい半月を過ごしてきて、心底理解した事が有る。それは食事と云うものは、噛む事が本当に重要だと云う事だ。噛まないで食べる食事のほんと、味気なく、つまらない事。しっかりと噛んで食べる食事の何と美味しい事か。また食事が美味しいと、日々の生活もより楽しく感じられる。食の楽しみは、幸せに深く繋がっている。

失う事で、その大切さを知る

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一度まともに食べられない状態になったからこそ、そんな事が心の底から理解する事が出来た。日々ちゃんと食べられる事はとても幸せな事である事に。

オレの場合は顎関節症&三叉神経痛で食べられなくなった事だけども、他の部位だって同じ事だ。指や腕、脚が無くなったとしたらとても大変な事だ。頭なんか無くなったらもっと大変だw 体のたった一部のパートなのに、それを失うと何をするにもとても困難を生ずる。人間の体は実に精妙な調和の元に出来ている。

まあ、頭が有りながら、実質無いに等しい、常識に従うだけのbrainless peopleを日々見かける。彼らはきっと脳なしなので、頭が無くたって不便じゃないだろう。人間もクラウド化が進み、GAFAか何かが君の為に考えてくれる訳だ。今日も昼時のコンビニは、そんな家畜以下の存在であふれ返っている。

そんな事はともかく、一度何かを失って初めて、失ったものの大切さをしみじみと理解できるわけだ。人間って想像力が足りなく出来ていると思うよ。

それといろんな人から、中にはブログの記事を読んだ見ず知らずの人から、いろいろと役立つアドバイスを頂いた。顎関節症や三叉神経痛で悩んでいる人がこんなにも大勢いるんだね。1人じゃないと云うのも心強いものだと思ったよ。ありがとうございます。

日々の生活で、極く当たり前だと思っていた事は、実は当たり前じゃないんだ。そんな事を、顎関節症&三叉神経痛を通じて、しみじみ実感したよ。それはそれで良い事だったと思う。辛かったけど。歩く事、喋る事、食べる事、全ての事、すべての日々に感謝だ。

Thank you for the days.


ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ

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