ムートンのスリッパを履けば足下快適! だが何故これまで使えなかったのか

ムートンのスリッパ

妻にムートンのスリッパを買ってあげる

わが家はいくら薪ストーブをボンボン炊いたとはいえ、古い家なのでどうしても足下がスースーとしてしまうのは仕方がない。冬になると妻は靴下は2枚、おまけにレッグウォーマーまで巻いていたりする。スリッパも冬用の厚手のものを履いている。

そんな妻がぼそっとつぶやいた。「暖かいスリッパがあればいいのになぁ」

そんなつぶやきを聞いた直後に、タイミング良く友達がツイッターで
「先日ムートンのスリッパを買ったんだけど、これ暖かくて最高。」
なんてつぶやいているではないか。

早速彼女のツイートに付いていたリンクをクリックすると、妻に買ってあげればとても喜びそうなムートンのスリッパが掲載されていた。羊毛100%だけども、とても安価。すぐさま購入した。届いたスリッパは早速玄関に並べて置く。というのもその時妻は千葉の実家に帰省中だったのだ。帰宅した妻をムートンのスリッパで迎えようという、ちょっとしたサプライズだ。

ムートンのスリッパの心地よさに感動の妻

ムートンのスリッパ
妻の帰宅を待つムートンのスリッパ

帰宅した妻はそのスリッパを早速履き、その暖かさ心地よさに大感激していた。「これまでこんなスリッパを履きたかったんだけど、この家じゃ履けなかったしさぁ」(履けなかった理由は後述)。

「これほんと暖かくて最高。もうこれを履いたら手放せない。ありがとう! これでこの冬を乗り切れる」とたかがこんなものなのに、妻から大感謝された。

やはり冬はこうしたムートンのふかふかしたスリッパで足を包むととても暖かで、冷えの防止になる。数週間の使用で、足の踵のカサカサがかなり改善したそうだ。買ってあげて大正解だった。

とにかく良いよ、このムートンのスリッパ。

何故わが家ではムートンのスリッパがご法度だったのか

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わが家では長年高価なスリッパはご法度だった。特に冬用のふかふかしたもの、まして羊毛を使ったムートンのスリッパなぞ絶対に買えないものだった。なぜなら、こいつらがすぐに破壊するから。

スリッパ破壊部隊 隊長カララ 獲物を狙う顔 やる気満々!
スリッパ破壊部隊
スリッパ破壊部隊 副長カーシャ おとなしそうな顔して、やるときはやる

わが家で一緒に暮らしてきた歴代ラブラドール犬の、カララカーシャもスリッパが大好きだった。いやスリッパを破壊することが大好きだった。殆どのスリッパはたいてい1ヶ月ほどで寿命を迎える。買ったその日の夜には、スリッパのあちこちに牙で空けられた穴が空いているのが当たり前だった。1週間後には、まさに待ち伏せにあったマフィアから一斉射撃を受けて蜂の巣になったような、穴だらけのスリッパになってしまう。

こんなものこうしてやる! 最晩年のカーシャ もうこの時にはスリッパを振り回すキレが無い

そんな奴らのさらに大好きなものは毛のもの。毛のふかふかしたものは特に好きだった。ぬいぐるみなど絶対に奴らの口の届くところには置いてはいけないものだ。

なのでスリッパに、毛のものが合わさったもの、つまりムートンのスリッパは、奴らに破壊してくださいといっているようなものだ。毛がふかふかして噛むにはちょうど良い大きさ、きっと奴らにとっては、噛んで遊ぶ小動物の様なモノなのだろう。ムートンのスリッパは。

これはもう15年ほど昔の事だ。新婚時代の事だった。冬場に妻がムートンのスリッパを買ってきた。家に持ってきた側から早速カララに奪われて、噛みごたえを楽しまれてしまった。3日もしないうちに、そのふかふかだったスリッパは見るも無残なぼろ切れの塊になったことを覚えている。

そんな事が長らく続いたので、我が家ではそうしたスリッパなどは、買ってはいけないものになってしまった。別に条例があるわけではないが、無意識にそう判断していた。今はもうスリッパを破壊する者など誰ももういない。

長年の思い込みとは恐ろしいものだ。今はふっかふかのスリッパを履いても大丈夫なのに、去年の年末まで不文律のカーシャルールが生きていた。

カーシャがいなくなってもうすぐ2年になる。だけども未だにカーシャの存在が生活に染みついているのだ。楽しい思いでありがとう。そうだこれからは遠慮なく黒い服も着られるんだね。きっと他にもそんなカーシャルールがまだ残っているに違いない。



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