2021年知床の正月。最低気温がマイナス26度。そして我が家は水道管凍結

2021年正月の斜里岳
2021年1月1日の斜里岳

2021年、静かな正月を迎える

毎年12月後半はひたすら追いかけられるように、アホみたいに仕事をさせられる。そして慌ただしく正月を迎える。

誰もが1週間、好きな時に、好きなように休みを取ることができれば、アホみたいに追われまくって仕事なんかしなくても良いのに。つくづく奴隷、家畜には自由がないもんだなぁと思う。

あけましておめでとう。今年もこれまで通りこのブログを更新し続けようと思う。

久々に寒い冬がやってきた

2021年1月1日の海別岳
2021年1月1日の海別岳

1月1日西洋歴の新年を迎えた。去年と違い、今年の正月はかなり寒い。雪の量は、例年に比べれば少ないぐらいだが、その分寒さが直接家に染み渡る。特に我が家のような築50年近い家の場合、床下から滲み出るように冷気が湧いてくる。

20時で外の外気温はマイナス20度。星がきれいに輝いている。正月早々ここまで冷えるということは、今年の冬は、やはりかなり寒い冬になるんじゃないだろうか。

そしてその晩、寝ていて頭頂部が寒くて夜中に目が覚めたぐらいだ。頭頂が薄いから寒さを余計に感じたということじゃない。本当に寒いから、頭ですら冷気を感じるぐらいに家の外が冷えているということだ。

犬のカーシャは、夜中にオレの布団に入ってくる。カーシャの毛皮はすっかり冷え切って、ひんやりとしていた。寝ているオレも、頭頂部だけではなく、しっかりと布団をかぶっているというのに、肩口に寒気を感じるほどだ。

1月2日朝 最低気温はマイナス25.5度

朝、家の中は冷え切っていた。室内の温度は12度。てっきり薪ストーブの薪が、夜中に燃え尽きてしまったと思った。だがストーブの中の火は、まだ生きていた。火が残っているにも関わらずここまで寒いということは?

早速寒暖計を見てみると、外気温はマイナス25.5度を示している。この寒さは実に久しぶりだ。たぶんここまで冷え込んだのは8年ぶりの事だ。ここ数年は暖冬が続き、マイナス20度以下になったことがなかった。

ここまで冷え込むと、薪をガンガン燃やしてもなかなか部屋の中は温まらない。そして女房が叫ぶ「水が出ない!」と。

水道管は凍結!

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そう、この寒さで水道管が凍結してしまったのだ。この家に住んで今年で8年目。その間一度も水道管が凍結するということがなかったのだ。すっかり油断していた。古い家だが、水道管の断熱は完璧だと勘違いしていた。

オレが子供の頃、冬は水道の止水栓を締めて(北海道では水道を落とすと表現する)、寝たものだ。水道を落とすなんてことはもう昔の風習ぐらいに思っていたのだが、まさかねぇ。

そんなわけで、正月早々我が家では水道管を凍結させてしまった。とにかく管内の氷を溶かさなければ水道は使えない。凍結箇所は床下の配管。この家は床下を覗き見られないので、床上に出ている配管をドライヤーでひたすら温めてみた。合計3時間ほど温めてみたのだが、結局何の効果もなかった。

正月早々に水道屋に頼もうかと思った瞬間、会社の後輩が解氷器を持っていることを思い出した。

解氷器とは、バッテリーの充電器に似た機械だが、水道管にクリップ部を接続して電流を流すと、電気で配管が発熱し配管内の氷を溶かすという機械だ。後輩は二つ返事で解氷器を持ってきてくれた。

解氷器で凍結を溶かしている
解氷器で凍結を溶かしているところ

水道管の配管のサビを落とし、解氷器のクリップ部分で配管を挟む。電流を流すと、ものの1分ほどで蛇口からゴボゴボ云う音がし始めた。そしてあっさりと水がじゃーっと流れ出す。拍子抜けするほど、あっさりと氷が解けてしまった。

3時間ドライヤーで温めてなんの効果もなかったと云うのに、解氷器を使えばほんの1分間で水が出てきた。ホッとして朝から緊張していた体が緩む。

この日はきっと斜里町内のあちこちで水道管を凍らせてしまったろう。水道屋は正月早々大忙しだが、良い商売になったと思う(1回につき5000円ほど料金がかかるという)。

情けは人の為ならず。こんな事もあることだけに、人づきあいは大事にしておこう。正月早々後輩にとても助けられた。これはきっと今年、オレが大事にしなければならないことなんだろう。

そんなことで、正月早々ちょっとした騒動、そして無事解決という出来事があった。きっと今年は他にも色々と騒動が起きるのだろう。

だが落ち着いて適切に行動すれば、無事切り抜けられるんだ。何が起きても、落ち着いて行動しよう。

そして人との付き合いも大事にしてゆこうと思うのだ。ああありがたや。


ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ

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