夕方になるとニワトリが「おうちに帰る」と、庭に出てくる 10歳の烏骨鶏・パー子ちゃん
Table of Contents
もうすぐニワトリのパー子は10歳に
我が家で飼っている烏骨鶏のパー子ちゃんは来月で10歳になる。彼女は去年の夏から1羽だけになってしまった。キツネに鶏小屋が襲撃されてしまい、その時に姉妹のハト子ちゃんが死んでしまったのだ。
パー子ちゃんもその時、心と体に怪我を負ったはずなのだが、その後順調に回復して無事一年を迎えた。あの襲撃事件以来、昼間は鶏小屋で過ごすものの、夕方になると家に連れ戻され、ケージの中で過ごすと云う生活をしている。
パー子ちゃんはだいたい19時ぐらいまで、居間に置かれたケージの中で、みんなと過ごす。ケージの天上は開けっ放しだが、彼女は決してそこから出ようとはしない。時たまおなかが空いてどうしようもない時だけ、抗議の為なのか羽ばたいてケージの縁に止まる。そんな時も、何か食べるものをあげると大人しくなる。
夜はケージに布きれをかけて暗くして寝ている。朝になると布きれを取り起こされ、敷き紙の交換、朝食となる。そして庭の鶏小屋に連れていかれる。一日中ケージの中にいたのでは運動不足になるからと思い、こういう生活をしている。
鶏小屋には網で囲った遊び場の庭が併設されているのだが、パー子ちゃんは歳をとったせいか、あまり庭で遊ばない。いや若い頃から土を突っついたり、足でほじくって遊ばない鶏だった。姉妹のハト子はよくそうやって土を掘っていたのだが。
それでも鶏小屋の中でパー子ちゃんは、止まり木に止まったり、地面を掘って砂浴びはしている。だが基本的にパー子ちゃんは、ぼーっと突っ立っていることが多いようだ。
夕方になると小屋から出てお迎えを待つパー子ちゃん
そんなパー子ちゃんだが、夕方になると庭に出てくる。ぼーっと立ってはいるが、家のほうをじーっと見つめている。家に入れてもらうのを待っているようだ。
決まって夕方の17時頃になると、小屋から庭に出たすぐのところに突っ立って、お迎えを待っている。1人でそうやってたたずんでいる姿が、なんともかわいらしいのだが、すこし侘びしげでもある。何だか親のお迎えを待つ、保育所の園児を見ているようだ。
パー子にお友達を迎えてあげたいとも考えたのだが、10歳にもなって新しい鶏を導入すると云うことは、鶏にとてもストレスを与える可能性が高い。
いじめたり、いじめられたりしてはかえって気の毒になってしまう。なんせこの世にはパー子の様な老鶏なんか殆ど居ないのだから。若い鶏と一緒には出来ない。
烏骨鶏が何歳まで生きるのかは分からないが、こうやって家の中にいて日々暖かく過ごしていればかなり長生きするんじゃないかなと思う。
正確な誕生日は分からないが、パー子ちゃんは2010年6月の後半に生まれたことだけは確か。パー子ちゃんは1ヶ月後に10歳になる。まだまだ元気だ。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ