「カーシャの自動ドア」 愛犬カーシャの思い出6

玄関で待ちかまえるカーシャ

カーシャの自動ドア

我が家では薪ストーブを暖房器具に使っている。究極のアナログストーブなので、薪を絶やすことは火を絶やすことになるのだ。なのでストーブ脇には常に薪ストッカー(大きなバケツ)に薪を入れて置いてある。

2年間乾燥させた薪は、車庫の中などに保管している。そんな事から、真冬は日に何度も車庫と、家の中を薪ストッカーをたないで往復する事になる。薪は重いのでストッカーは両手で持つ事になる。

両手が塞がっているので玄関、居間のドアを開けるのがちょっと面倒だ。足で戸を開けるか、いったん薪ストッカーを床において戸を開けるか、一手間かかるのだ。実は去年までだったら、居間のドアは自動ドアだったのでとても楽ちんだったのだ。

というのも、あたしが薪を取りからもどると、居間の戸は勝手に開く仕組みになっていた。とっても便利な戸だったのだ。

というのも、あたしが家の外に出てもどってくると、必ずカーシャが居間の戸をあけてお出迎えしてくれる。だから居間の戸は開けないでも通る事が出来るのだ。なんて便利な戸なのだろう。これをカーシャの自動ドアと呼んでいた。

これが「カーシャの自動ドア」だ

残念ながらカーシャがドアを思い切りよく開けてくれる動画は残っていなかった。玄関を開けると既にカーシャがあたしを待ちかまえていた動画を代わりに貼っておこう。これはカーシャが亡くなる1ヶ月前に撮影したもの。足が痛いのにも関わらず、こんなにハッスルしてくれて、今見てもちょっと泣けてくる。

亡くなる1ヶ月前のカーシャのお出迎えダンス

この連続写真は、玄関ホールから居間に入ってくるカーシャ。この戸の左下がカーシャの頭突きポイント。長年の頭突きで少し薄汚れていた。残念ながら頭突きをして戸を開ける画像は撮影していなかった。

カーシャの自動ドア
カーシャの自動ドア
カーシャの自動ドア
カーシャの自動ドア
カーシャの自動ドア

もう自動では開かないドア

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居間のドアは真冬でもきちんと閉めないのが我が家のルールだった。というのもカーシャが何時でも好きな時に玄関に行けるように、ドアをぴっちりと閉めないのだ。ドアのロックがかかっていなければ、カーシャは、頭で頭突きをするように、ドンと頭で戸を開けて、自由に玄関に出入りする。

カーシャたいてい勢いをつけて戸に頭突きをするものだから、しっかりと戸を閉めていれば頭に怪我をしてしまいそうだ。なのでいつも居間の戸はしっかりと閉めていなかったのだ。

あたしが車庫に薪を取りに行く。玄関の戸を開けると、カーシャがドン! と居間の戸に頭突きをかましてやって来る。得意そうな顔をして居間の戸の前に仁王立ちで待っていてくれるカーシャ。

こんな便利な戸があったので、居間の戸を開けずにあたしは室内に入る事が出来たのだ。とっても便利だった。

今日も車庫に薪を取りに行く。玄関を開けて居間に入ろうとする時に、一瞬立ち止まる。カーシャが戸を開けてくれそうな気がするからだ。もちろん戸は自動的に開かない。この7年間いつもやっていた習慣は抜けないものだ。

もうすぐカーシャの命日がやって来る。日々ちょっとした動作に、カーシャの不在を感じる。

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