どこにも売っていない火起こしに最高の着火剤 「ガンビ」

ガンビで火起し

ガンビー− 最高の着火剤

皆さんはガンビという言葉を聞いた事がありますか? これは薪ストーブの火起しをする際に最高の着火剤です。ガンビを小枝などの下に敷いて火をつけると、バチバチバチと勢いよく燃えだしてあっという間に薪に火が移ります。

我が家は薪ストーブを使っているので、最近はガンビだけを使って火起しをしています。色々着火剤を使ってきましたが、これが最高です。ガンビがあれば、他の着火剤など不要です。そんな優れもののガンビ、実は手に入れようとしても何処にも売っていません。それどころか、なんとタダで手に入るものなのです。

何故かというと、ガンビとは北海道の方言で白樺の樹皮の事をそう呼ぶのです。だから何処にも売っていません。

という事で、今回はガンビ=白樺の皮について書いてみた。

最高の着火剤ガンビ
これがガンビ。

白樺の木を1本分貰う

白樺
宝物です

先月知り合いから、白樺の木を切ったからいるか? と連絡を貰う。もう喜んでありがたく頂きましたよ。今年は薪材が不足していたのだ。

早速隣町の伐採現場にたどり着いてみると、軽トラ1台分程度と聞いていたのだが、そこには予想よりも大きな木が切られて横たわっていた。軽トラで運べる大きさにチェンソーで切っては運びで、結局3杯分の分量になった。これだけで軽く3ヵ月分の薪になる。

現在その白樺を30cm程の長さにぶつ切りにしては、更に小割りする作業をしている。そんな作業をしていると、白樺の樹皮が時々メリメリメリと小気味よくはがれる。白樺の樹皮は以前からガンビと呼ばれて、火付けに重宝されている話は知っていた。

マキマキマシーンで薪割り
最高の着火剤ガンビ
薪割り作業のついでにガンビ取り

だけれども、これまで白樺はあまり縁が無かったのでガンビを実際に火付けに使うなんて事は無かったのだ。今回は1本分の白樺がやってきた。せっかくのガンビを使わない手は無い。これだけあれば、たっぷりとガンビが取れる。という事で、白樺の木を小割りしながらペリペリペリとガンビを剥がして別に保存する作業も同時に行っている。

最高の着火剤ガンビ
ガンビの裏側
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ガンビは火付けに最適

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さて、こうして集めたガンビはよく乾かさなくてもよく燃える。ガンビを剥がして数日、日なたに放置して乾かしておく。あとはそれを10〜15cm四方の大きさに切って保管しておくだけ。

最高の着火剤ガンビ
以前購入した着火剤の入れ物をガンビ入れにしています。

そんな薄い皮1枚にも関わらず、火起しには十分な火力が起きる。使い方としては、ストーブの中にまずガンビを敷いて、その上に小枝を載せる。そしてガンビに点火するだけ。あっという間に小枝が燃え上がり、その火が薪に燃え移るというわけだ。

これまでは脱脂綿に白色ワセリンを含ませたものを着火剤に使っていたけれども、ガンビならタダ。こんな良い事は無い(売っている着火剤はもっと高価なのでこうして自作していた)。

最高の着火剤ガンビ

これだけの量の白樺があれば、相当な量のガンビが取れる。少なく見ても2年間は使える量のガンビが手に入った。恐慌で収入が減り、支出は増える一方。そんな時代だけに、なんでも智恵を絞って少しでも無駄なく暮らしたいと思うのだ。

薪ストーブの炉内
薪ストーブの炉内

え、そんな面倒な事をしないで、新聞紙とか紙で火付けをすればいいじゃないだって? 確かにそうやって火をおこしても良いんだけど、紙を燃やすと余計に灰がでるし、紙は化学物質まみれだからそんな灰は畑にまきたくないし、おまけにうちは新聞なんか取っていないし、という事で我が家では紙は、日々の火付けには不適当なのだ。燃やすと変なガスが出るしね。

最後に、ガンビはたき火の火起しにも最適だ。今のご時世なんでも規制、規制で寄生虫がうるさいので気軽にたき火なんか出来なくなった。それでも何かの機会にたき火をしなければならない時があるかも知れない。そんな時に思い出して欲しい。白樺の皮があれば、火起しがとても楽だという事に。サバイバルの知恵の一つとしておぼえておいて欲しい。


ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 

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