ブルーベリーの花香る知床の6月
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ブルーベリーの花香る6月
5月20日辺りから咲き始めたブルーベリーの花が、いま静かに花盛りを迎えている。ブルーベリーの花はなんとも質素な、白い小さな釣り鐘型の花弁をしている。派手さがないだけに、遠くから見るとブルーベリーの樹がぼーっと白くおぼろに光っているように見える。なんとも優しく、儚い花なのだ。
ここのところ北海道東部のオホーツク海側は寒い日が続いている。いつものオホーツク海高気圧のせいだろう。5月の終りからもう10日以上、低温に雨が続いていて、まるで晩秋のように寒い。東京なら真冬並の寒さだ。そんな寒さにも関わらず、ブルーベリーはひっそりと、可憐な花を咲かせ続けている。
今年は樹の負担を考えて、ずいぶんと剪定をして花芽を落したのだが、それでもかなりの数の花を着けた。今年の夏も沢山のブルーベリーの実が楽しめる。そんな事から寒いながらも、庭を眺めるのが楽しくてしょうがない。
ブルーベリーの花の香り
この季節、雨が降っていなければ毎朝庭にでて草むしりをしている。今日はブルーベリー周りに繁茂した牧草系の草とスギナを抜いていた。狭い庭にも関わらず多数のブルーベリーの樹を、少々密に植えている。そのため枝を折らないようにそーっと樹と樹の間に入り、草をむしっていた。
するとなんともほのかな甘い香りが漂っている事に気がついた。リンゴのような甘い香りだった。今庭で咲き誇っている花はブルーベリーだけ。白くたわわになるブルーベリーの小さな花から、その香りが漂ってきていた。
今まで気がつかなかった。ブルーベリーの花がこんなにほのかで、優しく、良い香りだという事に。花が小さいので、一輪一輪の香りはとても弱い。だけどもこれだけ数が揃うと、ほのかに香るのだ。新しい発見だった。
チャンドラーに花が咲いた
庭には花いっぱいのブルーベリー。中でも1番楽しみなのは、チャンドラーという品種名のブルーベリーだ。去年の夏に苗を移植して、無事冬を越してくれた。まだまだ樹は小さいながらも、この春に花を咲かせてくれた。数は少なくとも、きっと大きな実になるんだろう。チャンドラーは、500円玉大の実がなるという事で知られる品種なのだ。樹の成長に力を入れたいので、花の数は半分に間引こうと思う。
そんな事で、人間界に何が起きようとも、庭の植物は毎年同じように花を咲かせ、実を付ける。人ができる事は自然に逆らわず、ただ受け止めるだけ。何事も喜びなのだ。
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