ようこそ1984年へ もう情報統制は完成している 都合の悪い情報は無きものにできる

1984年

スピン スピン またまたスピン あまりにも都合よく露見するスキャンダル

つい先日ピエール瀧がコカインの使用で逮捕された。この手の芸能人スキャンダルは、アホが首相になってからとても増えているような気がする。本当に増えているかどうかは、面倒だから調べないが。

そう思うのも、アホ政府に不都合な事が起きたら、もしくは起きそうになったら、決まって芸能人の不祥事がタイミング良く露見するのだ。権力者にとって都合の悪い事が起きた時、芸能人などのスキャンダルを利用して、国民の目をそらす手法をスピンという。アホが首相になってからはスピンだらけじゃないのか? 国民にとってとても大事な事が、くだらないスキャンダルで霞んでしまう。

ピエールが逮捕されてすぐに賑わったのは賠償金だ。映画がお蔵入りするだの、CMが降板だの、有名人が逮捕されたらいつもの様に起こる騒動だ。アホらしい。そしてピエール瀧はミュージシャンでもあるので、即彼の所属するバンド、電気グルーヴのアルバムの出荷停止や回収と言った話が出てきた。ここまでは、これまでにも何度も有った話だ。

情報統制 21世紀の焚書坑儒

今回オレが物凄く恐ろしく感じたのは、音楽の電子配信の停止だ。とあるツイートでその事をオレは知った。「iTunesで電気グルーブの楽曲の配信がストップされている。聞きたいのに電気グルーブの楽曲が聴けない。これだったら物理媒体(CD)で所有しておくんだった」と。

リンク:【ピエール瀧逮捕】電気グルーヴの配信停止で「CDはまだ必要」の声 「オールドメディア回帰の流れが顕在化」と識者

そう、これは電気グルーブだけの問題じゃない。ビットの時代になり、芸術すらも電子配信のような形式が主流になると、その作品は誰かの都合で配信停止されば、簡単にその存在を抹消する事が出来る。小説、音楽問わず、電子的に配信される表現は全て、配信元の思惑で利用出来なくする事が出来る仕組みがもう完成されている。最近では物理的なCDや書籍として発行されず、ネット配信だけの作品も増えている。

レイ・ブラッドベリーは「華氏451度」で、あらゆる書物が禁止される未来を描いた。ファイヤーマンとは消防士をさす言葉なのだが、この作品の中では所持する事が禁止されている書籍に火を放ち燃やす職業の人として描かれている。

この作品を読んだ当時は、こんな事が未来に起きる事は無いだろうと思っていた。が、実際にこうして、作品が弾圧されている事態を見ると、十分にあり得るかもしれないと思うようになった。

デジタル化が進み、統制下に置けない物理的な書籍、CD等の媒体は所持が禁止され、見つかればそれらは摘発され燃やされるかもしれない。

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誰かの思惑で消されてしまう情報

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もっと恐ろしいのは、それは音楽、芸術だけにとどまらない。物理的に存在しない物、しかもクラウドやストリームの様にダウンロードしないで利用する形態のものは全て、誰かの思惑でこの世から見えなくされてしまう可能性が有る。可能性どころか、もう既にそういった事が行われているのかもしれない。気がつかないだけで。

こうなってしまえば、ほぼ完璧に近い情報操作が出来る。情報を制するものはこの世を制するわけだ。そう考えると、政府すら誰かの思惑にそって動かざるを得ないのかもしれない。

Apple、GoogleといったTech Giantsにとって不都合な情報は、ネット上から見えなくする事ができる。奴らこそ政府の上に君臨するBig Brotherなのかもしれない。Googleで検索しても出てこない情報は存在しないも同然。iTunesで配信停止されたアーティストは、この世に存在しないも同然。

奴らは俺達の聞くもの、読むもの、見るものを支配しているってわけだ。そう、もう我々の思考すらも、誰かが定めた枠組みの中でしか考えられないように仕向けられているのかもしれない。

今回のピエール瀧の騒動で、そんな事が透けて見えた。多くの人にとっては、ただの興味本位の事件でしかない。来月になれば又別の事件が起きて、すぐに風化してしまうんだろう。だけども、オレ達を囲繞する見えない鋼鉄の檻はより確固として強力になってゆく。

便利だからといって、どんどん電子化が進む。その本当の便利さは、実は誰かの為なんだと言う事がこんな事件で透けて見える

今オレ達が住んでいるのは、ジョージ・オーウェルが1984年に描いた世界なんだ。せめて自分の心の中の自由だけは守ろう。

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ここまで読んで頂きありがとうございます。

私の記事をソーシャルメディア等でシェアしていただければありがたいです。 東倉カララ

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