我が家の薪ストーブは、とてもクラシカルなJotulの118N

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薪ストーブ Jotul118N

Jotulの118Nタイプはロングセラーモデル

我が家で使用している薪ストーブは、ノルウェーのJøtul社の118Nと云う機種を使っている。これはとってもクラシックな鋳物ストーブで、シガータイプと呼ばれる薪ストーブなのだ。シガータイプとは薪が手前から奥にむかって燃えてゆく様が、タバコが燃えてゆくのと一緒と云う事でそう呼ばれるようになったという。

Jøtulの118タイプのストーブが最初に登場したのは1940年代にまで遡るという。もう薪ストーブ界のシーラカンスのようなストーブだ。

うちで使っている118Nは何時登場したモデルなの、いろいろ調べてみたんだけども、どうもはっきりしない。海外の情報を漁ってみたものの、オークション情報ばかりが引っかかる。未だに118Nがオークションで取引されている。しかも結構な高額で売買されているのに驚く。この緑色のエナメル塗装のストーブは今も根強い人気があるようだ。

もし118Nがいつごろから、いつごろまで製造されていたのか知っている人がいたら教えて貰いたい。

我が家の118Nは親戚からの頂き物

薪ストーブ yotul 118N
ストーブ周りが生活感溢れて恥ずかしい

我が家の118Nは10年前に親戚から貰ったものだ。オレが貰った時点で買って10年程経つと聞いた。という事は少なくとも20年前のモデルと云う事になる。その当時の価格で38万円もしたそうだ。

現在でもこの118は改良型が販売されていている。もっとも現在のモデルは環境を考慮して、二次燃焼システムが付けられている。形は118Nとそう変わらないのだが、モダンなクリアバーン薪ストーブに生まれ変わっている。118CBと云うのが現在の型番だ。Clear BurnでCBなんだろう。118Nと違い、118CBはつや消しの黒一色に塗装されている。楽しいレリーフも無い。燃える薪が見えるようにガラス戸もついている。実にモダンな薪ストーブに変身してしまった。

いまの118CBは耐熱塗装で面白みも何も無いのだが、我が家で使っている118Nは緑色のエナメル塗装が施された美しい薪ストーブだ。二次燃焼システムなんか付いていない実にシンプルな作り。排気は燃焼室から、スピーカーのバックロードホンの様に燃焼室の上に設けられた空気の通り道を通過して煙突に流れてゆく。これはきっと熱をたっぷりとストーブ本体に蓄熱するために、排気の流れを曲がりくねらせているんだろう。単純だけども、良く考えられていると思う。

薪ストーブ yotul118Nの側面レリーフ

そして何と云っても118Nの1番の特徴は、側面に施されたレリーフのかわいらしさに尽きる。トナカイやキツネにウマ、それに木を伐採する人などが描かれている。なんとも純朴なレリーフだ。最近の薪ストーブのようにガラス窓など氣のきいたもの付いていない。だから炎なんか見る事は出来ないのだが、その代わりこのレリーフがある。天板に施されたエンボス模様、ストーブ上部側面のストライプ模様など、暖まりながらついついその模様に見入ってしまうのだ。

帯広の薪ストーブ専門店・バイスショップ たかのさんによると、このタイプのシンプルなストーブが最高の薪ストーブなんだとか。壊れにくく、大事に使えば一生ものの薪ストーブだと云う。木を燃やし過ぎて高温にしない事が長く使う秘訣なんだそうだ。

現在我が家に設置している暖房器具は、この薪ストーブ1台のみ。これ一つで玄関を含めた1階の4部屋を暖めている。冬の間は2階に上がる階段の登り口はカーテンをして熱を遮断している。これは1階の暖気を無駄に2階ににがさない為だ。階段のカーテンを閉めなければ、このストーブなら2階の部屋もかなりの程度に暖めてしまうのだ。

薪ストーブ yotul 118Nのレリーフ
ストーブ正面の上部に施された刻印

ストーブの前面上部に刻印が施されている。それはノルウェーの古い言葉だそうだ。なんだかこういう細かいところに暖かみを感じる。

刻印の日本語訳「一日が終わり、夜遅く、種火に灰をかぶせる。神よ、私の火が決して消えることのないように」。

JØTUL ヨツール F 118 CB | 薪ストーブ・ヨツール日本総輸入元サイト

薪ストーブは生き物

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薪ストーブ yotul 118N 正面パネル
最新型の118CBはこの薪投入口が全面ガラスになっている。

薪あつめ、薪割りは結構大変な作業だ。だがなんといっても薪ストーブを使うと云う、アナログな感覚がオレには楽しくてしょうがない。薪ストーブは全て人間が燃焼を管理しなければならない。点火から、燃えすぎ、逆に燃えなさすぎに気を配らなければならない。薪が燃え尽きる前に次の薪を投入する。薪の燃えが悪ければ木っ端などを入れて火に勢いつけてやる。常にそんな事に氣をかけていなければならないから、ある意味生き物のようだ。煙突が詰れば燃焼も悪くなる。定期的な煙突掃除はとても大事な事だ。そう、薪ストーブはとても手間のかかる生き物みたいなモノなのだ。

薪ストーブ yotul 118N 火室

だけども、そんな手間のかかるところが面白くて仕方がない。手を入れ、手をかければかけるほど、ちゃんと燃えてくれて、冬を快適に過ごさせてくれるのが薪ストーブ。

オーディオだって、デジタルなんかつまらない。手間のかかるレコードのほうが音は良いし、聞いていたって楽しいのだ。

という事で、手間がかかると云う事は、楽しみでもあるのだ。薪ストーブを使うと云うのは、これは立派な趣味と云える。こんなに手間がかかる事をよくもまあ我慢出来るなと思うだろう。薪ストーブは生き物。無意識にストーブの様子を氣にかけている。これはもう飼っている犬、いや自分の体の延長の様なものだ。



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