4月、雪解けとともに現われるポイ捨てゴミの山 世界自然遺産の街・知床斜里町
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春はゴミの季節
日本の東端オホーツク海地域も、ようやっと春がやって来たのかもしれない時期がやってきた。といって、まだまだあちこちに雪の山が解け残っている。春と言うよりも、冬が終ったと言うのが正直な感覚だ。
子どもの時にこんなクイズがあったなぁ。「雪が溶けると何になる?」正解は、 川になる? それとも春になる? いやいやゴミの山が現われる! 冬の間投げられていたゴミは、ぜーんぶ雪に覆い隠されて見えなくなっている。それが雪解けとともに現われるのがこの季節。春はゴミの季節。
道路ッ縁、川沿いの草むら、そんな所には無数のゴミが散らかっている。それが春になると現われる。草も生えていないこの時期は、そういったゴミがむき出しになるので、余計に目立つ。缶はもちろんペットボトル、瓶、さらには家畜のえさ場コンビニで買った弁当の食べガラなどが入ったコンビニ袋がそれこそあちこちに投げられている。
他に目にするのは、オロナミンCの瓶。オロナミンCは投げ捨てゴミの小さな巨人だ! だ。オロナミンCの瓶の厄介な点は、これを割るアホが多すぎて、すぐに拾わなければ次の日にはガラスの破片となって歩道に散乱している。オレの可愛いカーシャちゃんが踏んで、足をけがしたらどうしてくれる!
アホ野球チーム、お前ら紳士だって言い張るんなら、カーシャちゃんが怪我したら治療費払えよ。お前があんな商品宣伝するせいだ。 ←もうあの野球チームはCMやってないと思うよ
拾っても拾ってもちっとも減らないゴミ
そんな訳で、雪解けとともに姿を現すゴミに、毎日憤慨している。これはオレの女房も同じ。昨日我が女房は肥料袋片手に、近所の用水路に沿った通りをゴミ拾いしてみた。たかだが100m歩いただけで、肥料袋はゴミでぱんぱんに。昨日ゴミを拾ったばかりの場所に、今日にはもうコンビニ袋が早速投げられている。
機械的に工場で作られた食品ばかりを販売するコンビニ。コンビニと言うなの、えさ場に群がる人間。そんな工業製品ばかり食べている人間も、やはり魂のない工業製品・プラスチックマンになってしまうんだろう。そんなプラスチックマンには、プラスチックのゴミが散乱する風景は、プラスチックの花畑に見えるんだ。
25世紀の博物館はゴミでも展示しているんだろう
これが世界自然遺産知床の街の現状ですよ。これはうちの近所だけの話では無く、町内何処も同じ状態だろうと思う。たまにウトロに行く時に、海岸線に沿った道路を通る。そうすると季節を問わず、その道路沿いはおびただしいゴミが散乱している。10mもゴミ拾いすれば、90ℓのゴミ袋がぱんぱんになる。粗大ごみも随分投げてある。炊飯器を拾った事も或る。
世界自然遺産の街だけに、はるか数百年後の子孫に21世紀の遺物、出土品用にとそんなゴミを投げているのか? もしそんな未来がこの街にあるのなら、きっとその時の知床博物館の学芸員は、こうしたゴミを発掘しては、館内に発掘の成果として展示しているんだろう。25世紀の知床博物館の展示は、古タイヤに、冷蔵庫に、炊飯器に、TVなんてものが、復元された茶の間に置いてあるんだろう。
未来に残す、我々21世紀を生きる人間からの贈り物はゴミ。これは知床だけじゃなく、日本全国の問題だろうと思う。いいのか、未来のオレ達の子孫に残すものが、こんなゴミで?
ユネスコみたいな偽善組織がこの先も残っているのかオレには疑問なんだが、21世紀遺産として、「ゴミ」が登録されない事をオレは願うね。
ゴミ投げるな! そして落ちているゴミを拾おう!
嘆いてばかりいても、怒ってばかりいても仕方がない。ゴミを投げる人は後を絶たない。きっとそんな人は若い人から、年寄りまで、幅広い年齢層に及んでいるんだろうとオレは思っている。
少なくとも、自分の住む家の周りだけでも、投げられているゴミがあれば拾おうよ!
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