2021年1月 知床・冬・蜃気楼 「昇る奇怪な太陽」
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冬の蜃気楼を見るなら知床へ
地元斜里町の人たちが寒いさ中に海に行き観察し続けた結果分かった事。それは知床の海は蜃気楼をみるのにとても好条件が整っていると言う事。厳冬期のオホーツク海。空気はキンキンに冷えたマイナスの気温でも、海水はプラスの温度、そして風が無い等の諸条件等が整うと、上位蜃気楼が現われるそうだ。
上位蜃気楼については、蜃気楼・幻氷情報 from shiretokoに詳しいのでそちらを見て欲しい。
さてそんな蜃気楼なのだが、知床のアマチュアカメラマン・知床妖精キヨちゃんが面白い写真を撮っていたので公開する。
キヨちゃんは正月早々、物凄く冷え込んだ早朝にも関わらず朝日の撮影に出掛けた。撮影場所は標津町伊茶仁の海岸。ちょうど知床半島の基部にあたる地域だ。厳密には知床と呼ぶには微妙な部分だが、まあよしとしよう。斜里町だってウトロから東が本当の知床地域なんだから。
天気が良いからという事で朝日の撮影に出掛けたのだが、そんなキヨちゃんが出くわしたのは見事な蜃気楼の朝日だった。海岸から登ってくる奇妙な光の柱に狂喜しながらシャッターを切ったという訳だ。
撮影場所の標津町伊茶仁とはこの場所。
1月3日7時5分撮影
1月3日7時5分。気温マイナス15度。これはアメダスの記録だから、撮影現場はもっと寒かったろう。撮影機材はニコンD500。
2021年1月5日
2021年1月5日 6時56分。気温マイナス18度。撮影機材はニコンD800。太陽の形が変形しているのは蜃気楼のため。この日はケアラシがもうもうと立ち込めていた。まるで朝日が湯船から出てきたところのようだ。
太陽が昇りきる様子
太陽が昇り切るまでの様子をギャラリーにしてみた。クリックすると拡大画像で見られるようにしてみた。別タブでどうぞ。
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