知床に流氷が来て静寂の海になる(流氷の海中継付) 2021年2月5日
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流氷が来て波が消え去ったオホーツク海
今年の流氷シーズンは早くやってきた。このブログでも1月22日に流氷到来を告げている。その時の流氷は先発隊のようなもので、海は大きく開けていた。それから2週間経ったので、オホーツク海全体を覆い尽くす流氷原が見られるだろうと、前回と同じ前浜に行って見た。
というのもこのところ夜、北の空から聞こえてくる海鳴りが消えていたからだ。海鳴りが消えると、地元の人は流氷が来たんだな、と思うのだ。
今年初の見渡す限りの流氷原が目の前に! と思って現地に到着してみたら、アラ? 海が大きく開けている。だが水平線は濃く太く白く輝いている。きっと数日前は浜辺までびっちりと氷で覆われていたんだろうと思う。南風で海岸の流氷が沖に押しやられたのだろう。
というのも、海岸は静寂に包まれているのだ。沖合の開けた海面に集っている水鳥たちの羽ばたきや会話がはっきりと聞こえてくる。波が全くないのだ。海の絵としては前回とそれほど変わらないが、波が全く無くなっている。
海が開けているとはいえ、こんなのはちょっと風が吹いて隙間が空いただけに過ぎない。
ちなみにオホーツク海全体の流氷の様子は、流氷情報センターの流氷速報を見て欲しい。2月5日現在の様子を見ると、今年の流氷面積はかなり広い。沿岸はびっしりと流氷で覆われているのが判る。
ハス氷が漂う海面
浜辺に近寄ってみると、海面は薄く氷つき、静かに海面がたゆたっている。そのため凍った表面の氷は角が取れて楕円になり、まるで沢山のハスを海面上に配置したような状態になっている。これを地元ではハス氷と呼んでいる。そのハス氷が、波音を立てる事なく、静かに揺らいでいるのが目に映る。
流氷の海で動画撮影
今回も動画の撮影をやってみた。前回の動画が意外なほど見られていたのでちょっと調子に乗ってみたのだ。そんなわけで今回もオレの拙い語り入りの動画を撮影してみた。まあ、ユーチューバ−にはなる気は無いのだが、気分はユーチューバ−。三叉神経痛が顔に走らないように、そーっと話してみたけれども、思いの外上手く喋れた自分に気を良くしている。
撮影時刻15時30分。北寄りの微風が吹く中での撮影だったが、とにかく冷たい。撮影のために片手は手袋を外していたのだが、5分も外気に曝していると麻痺したように動かなくなる。剥き出しの顔は強張る。神経痛にはこんな冷気は良い事ないんだけどなぁ。判っちゃいるけど、ブログのためについついこんな事をしてしまうオレ。
それではまた次回。今度は流氷でびっしりの海をお届けしよう。同じ海岸で撮影するつもりなので、その変化を楽しんで欲しい。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。