SNSで外国人にフォローされ､外国人の友達が出来た？　国際ロマンス詐欺にご注意を！　私の実体験その1

外国人から突然フォローされたら

TwitterやFacebook、Instagram等のsocial media（日本語ではこれらをSNSと呼んでいますが、英語では一般的にsocial mediaと呼称されます）をやっていると、ある日突然外国人から、友達申請やフォローをされた経験は無いでしょうか？　私は良くあります。

日々英語を勉強している者としては、どうしても外国人に対して甘くなり、海外に友達が沢山できればと思い、安易にフォロー返しをしてしまいます。たいがいの人は私のツイートの内容を見て（英語のオーガニックやら、健康情報など）フォローしてくるのですが、中にはそうじゃないおかしなフォロワーも現われます。これは以下の話は､実際の私の経験です。

私のいくつかのsocial mediaのアカウントに対して、ある日続けざまに4人ものアメリカ人がフォローしてきました。各々フォローされた日は別なのですが、その4人ともフォロー返しをすると、すぐさま日本語で「こんにちは」とメッセージを送ってきました。アメリカ人なのに「こんにちは」、しかもすぐさま返事が返ってくる。この時「何か変だなぁ」、と私の中の小鳥が囁きました。

私をフォローしてきた１人の自称医師とのやりとり

相手がアメリカ人と云うこともあり、私も英語で返事を返すと、それ以降は英語でいろいろ話しかけてきます。私のアカウントを見れば名前が出ているのにもかかわらず（これはMeWeというソーシャルアカウントの場合。Twitterは本名では登録していません）、何故か「What is youre name?」と聞いてきます。変に思いながらも名前を教えてあげると、職業やら何処に住んでいるかなど聞いてきます。こういったメッセージのやりとりは英文を書く良い機会だと思い、私も調子に乗ってついつい、次々と質問に答えてしまいました。

私も相手の仕事を聞いてみます。すると整形外科医だと答えます。プロフィールにはアメリカ在住と書いているものの、どうした事か今現在シリアに居ると云うのです。別の日に友達申請してきた別のフォロワーも、整形外科医で、イスラエルに居るといっていました。偶然にも程があります。じゃあ、あなたはいったいそんな所で何をしているのかと尋ねると、「従軍医者として、負傷している兵士を治療している」と答えます。

よりにもよって私のような、日本の辺境の笑っちゃうような零細企業に勤めるしょぼいサラリーマンを、何故そんな医者ばかりがフォローをしてくるのでしょうか？　この辺りから疑問が涌いてきます。そんな戦地に居る医者が、のんびりとsocial mediaで、貧乏臭い日本人の会社員相手にメッセージをやりとりする。

しかも話す内容はまるで昔懐かしの文通のような、たわいの無いメッセージのやりとり。緊迫した戦地で、兵士に打ち込まれた銃弾を取り出したり、ちぎれた腕を縫い合わせるような仕事をしているはずの医師が、いくら何でもそれでは現実感が有りません。

最初は面白がって相手をしていた私ですが、湧き上がる違和感から、１人のアカウントの名前と写真をgoogleで検索してみました。するとアメリカの１人の医師がヒットしました。名前もプロフィールの写真も一緒の男が出てきました。彼はNew York在住の、しかもかなり国際的に高名な内科医でした。先端医療機器の会社も経営しています。そんな高級医師が中東で、しかも専門外の整形外科をしている。その事がそもそもおかしいのです。

その検索結果を元に、「Davidなにがし」を自称する彼を問い詰めてみました。すると彼は「いやそれは正に私の事だ。これは私のプライヴェートのアカウントなのだ」と釈明します。「専門が違うよ」と指摘すると、「いや整形外科もやっているんだ。プロフィールには書いていないだけだ」と云う返事が即座に返ってきます。

この辺りで、いい加減馬鹿馬鹿しくなってきたので、単刀直入に質問してみました。

「国際ロマンス詐欺（英語では単にRomance scamと呼ぶようです）って言葉を知っているかい？」「あなたは医者でもなんでも無くて、詐欺師だよね？」とメッセージを送ると、
「いや、そうじゃない。私はDavidなにがしという医者その人なんだ。どうか私の事を信じて欲しい」と、何も証拠の提示も無く、ただ信じてくれと主張してきます。ボランティアとして、中東で可愛そうな兵士の治療にあたっているのだと。

こんな詐欺師相手に文通をしていても、得るものなんて無いでしょう。「バイバイ、詐欺師さん。もう二度と会いませんように」とメッセージを送って、彼をブロックして終わりにしました。他の3人も同様にブロックです。

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詐欺師のプロフィールはどれも似たり寄ったり

そういった詐欺師のプロフィールの一例を紹介します。プロフィールで自分の事をgentlemanだのhonestだの普通書きますか？　就活している大学生の下手なプロフィールでも、もう少しまともな事を書くのでは無いかと思います。紳士だの誠実だのは、この手の詐欺師共通のキーワードです。先日友達申請してきたこの人もやはり医者でした。以下にそのプロフィールを引用します。

Hello,i’m a gentleman who likes to meet new people and i’m open to a lot of things,i respect other decision,and i’m honest and emotional,i’m passionate and God fearing man.I like Travelling,Camping and doing good works.

日本人は詐欺師にとって良いターゲットなのかもしれない

そんな訳で、social media上には、詐欺師がターゲットを探して手当たり次第にフォローして、メッセージを送り付けてきます。social media上の詐欺師に注意して下さい。

こういった詐欺師の１人は（その人は女性でした）、「あなたとお食事がしたいのですが、どうしたらお会い出来るでしょうか？」なんて、メッセージをすぐさま送って来ました。イスラエルで負傷兵士の治療をしている医者が、いつそんなヒマがあるのでしょうか？

そうそう、そのニセ整形外科医のDavidはシリアで負傷兵士の治療をしていると言ってましたが、social mediaにはアクセスしているロケーションが表示されるという機能があるものがあります。それを見ると偽医師Davidは東京に居る事になっていました。多分東京在住の外国人と云うのが、彼の本当の正体なんだと思います。そういう所にも、詐欺師を見破るヒントがありますので、気をつけて観察してみて下さい。

といって､騙される人には共通項があるので､こういう記事を読んだところで､騙される人は又騙されるのでしょうね。しかも何度も。やれやれです。

外国人の友達を探すのならiTalkiがオススメ

もし外国人と友達になりたいのであれば、外国語学習のためのプラットフォームiTalkiが私のお勧めです。私の場合はイギリス人で、日本語の学習をしている人とお友達になっています。外国語学習者同士が交流しながらお互いの母国語を教えあうなんて事が出来ます。ある日突然フォローしてきた見ず知らずの人と交流するというのはちょっと危険な事だと思います。外国の友達さがしをするのなら、こうしたiTalkiの様なサービスを利用する方が安全じゃないかなと思います。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。