来運水の公園そして来運神社 斜里岳山麓にある道東1のパワースポット

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来運の湧水地

幸運が来る来運神社・来運水の公園へようこそ!

今回は道東1のパワースポットと湛えられる事もある斜里町の来運地区を紹介しようと思う。

斜里町の南には斜里岳が鎮座している。その山麓部にあるのが来運地区だ。来運は斜里岳の伏流水が噴き出す場所で、この水が斜里町の水道水の源流になっている。なので斜里町の水道水はとてもおいし「かった」。なんで過去形かと云うと、国のおかしな水質基準のせいで塩素をたっぷり入れられてしまって、せっかくのおいしい水が塩素臭くなってしまったのだ。EU並の基準に準拠すれば今でもとてもおいしい水が飲めたのに。

それはさておき、来運には水の涌く泉があり、その場所に昔の入植者は神社を設けた。今では水の公園として整備されている。やはり水の涌く場所と云うのは人を引きつける場所なんだなぁ。確かにこの場所に足を踏み入れると、なんとも云えないエネルギーの高さを感じる。

来運。もう名前からして運のよさそうな場所だけれども、元々のアイヌ語ではライウンナイと呼ばれていたそうだ。ライウンとは死、もしくは動かないという意味だという。死の川、もしくは動かない川ということで、とてもゆったりと流れる川をそう読んだらしい。

だけれども開拓者たちは、死の川じゃ縁起が悪いという事で、来運の字をあてたという。

流れる川はあっても、流れ込む川の無い泉

今では毎日多くの町民から、ワザワザ遠くの町外の人まで大型のペットボトルの容器やら、20リットルの水タンクを持ってきて、来運まで水を汲みに来る。町内の喫茶店等では、ここの水を毎日汲んできてコーヒーをたてたりしているそうだ。そういうお店は店頭に「来運の水を使用」なんて張り紙がしてある。紅茶には汲み置きの水は不適なのが残念だ。

そんな来運神社・水の公園にちょっと立ち寄ってみた。

来運水の公園 水くみ場

来運神社
来運神社の鳥居

水くみ場へは、まず厳かな鳥居をくぐらねば行けないようになっている。その鳥居がブログの先頭に掲示してある画像のもの。来運地域の人が昔、手作りで作った鳥居だ。なんとも古びて味わいがある。

水くみ場には相変わらずつぎから次へと水くみ客が来ている。水源地は柵で囲まれているけれども、そこからパイプで涌いた水を水飲み場へ誘導している。ここでみんなが水を飲んだり、汲んだりしている。ほんとひっきりなしに人がやってくる。

ここが水くみ場

来運神社

そんな水くみ場を通り過ぎて、小さな小川を渡って(そこにかけられている鉄網の橋が老朽化して心もとない)そこそこ急な山道を登るのが来運神社の参道なのだ。開拓当時からこの神社の森だけは伐採などされずに、そのままの姿を残しているんだと思う。大木の多い林というかもう森の中の細い道をテクテクと歩くと来運神社に到着する。歩く事3分程度かな。

ここから先が神社への参拝道

名前が名前だけに結構な数の参拝客が来るのがこの来運神社。森の中にぽっかりと空いた空間に神社がある。社殿横には絵馬が沢山貼られている。

小高い場所だけに、なんとも云えない雰囲気、精霊の存在を感じてしまう。水くみ場に比べれば参拝客は少ないものの、ここにお参りすると必ず数組の参拝客とすれ違う。斜里の市街地から15km程離れた山麓地区だというのに、ここは多くの人を引きつける場所なんだな。

この坂の先に社殿がある
来運神社

斜里川の源流の一つ、来運川

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おっと大事な事を忘れていた。来運神社への坂を登る前に小さな小川を渡ると先に書いた。その小川こそ来運川なのだ。斜里川の最上流にあたる川で、秋には鮭が遡上して産卵する光景を見る事が出来る。もちろん春のサクラマス、夏のカラフトマスの時期にも遡上した魚の産卵光景がみられる。

これが来運川
2020年10月半ばに撮影した来運川に遡上した鮭の様子

ここは命の終りでもあり、命の始りの地でもあるのだ。そんな泉のある場所が来運。斜里来るような事があれば、是非立ち寄ってもらいたい場所だと思っている。


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