人生70年なら、オレの残りの人生は、せいぜい20年だろう
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オレも何時か死ぬ 絶対死ぬ
母親が6年前に亡くなってから、お寺とのつきあいが始まった。お彼岸、お盆、報恩講、大晦日等々、それから年に何度もお寺に足を運ぶ事になった。お寺のおつきあいと云うのは独特で、不思議なものだ。それまでの同級生、会社、サークル活動等の付き合いとは違った、同族意識みたいなものが有る。それは面白いと思う。
今日はお彼岸のお寺参りで、朝の10時30分からみんなで読経、その後住職の講話があり、おときを食べて解散と云う流れになる。参拝で集まるのは爺さん婆さんが殆どで、オレなんか一番若い方になる。
今日の住職のお題は「終活」だった。終活。集まった爺さん、婆さんたちはまさにその終活の真っ最中なのかもしれないが、ちょっとまてよ。人は生まれた瞬間から、死が始まっている。生まれた時が、死の始まりなんだ。実は生まれた時から終活は始まっている。
自分も何時か死ぬ。だが若い時なんか、自分が死ぬ時なんかはるか遠い先の事だと思い、特に意識はしていなかった。ところが母親が亡くなるという事で、死を強く意識するようになった。
死を強く意識酢始めた理由は他にもある。最近は比較的若くして亡くなる人がとても多い。身近な人から、芸能人,有名人、多くの人が70歳前後でバタバタと亡くなっている。日本人は世界一の長寿国と云うのはインチキだと思う。本当のの平均寿命なんて70歳前後なんじゃないのか? とオレは疑っている。
命のインジケータ残存はあと2つ ♡♡
70歳が本当の平均寿命だとしたら、オレに残されている日々は、後20年ほどしか残されていないって事だ。それをゲームかなんかのインジーケータみたいに表現すればこうなる。♥♥♥♥♥♡♡って事だ。
時分のこれまでの人生、そして残りの人生を俯瞰してみよう。この♥マークは何を意味しているかと云うと、オレの生きてきた年数。♥が5つなんで、50年生きてきた事を表している。2つの♡はオレの残存生存可能数。ノートパソコンなんかで、バッテリー寿命のインジケーターがついているけど、それで云うなら、オレの人生はほぼ終わりみたいなもんだ。充電しなければ、後♡2つ分しかオレの時間は残されていない。
♥♥♥♥♥♡♡で、考えてみると、オレの人生はもう殆ど終わったも同然なんだ。70歳まで生きると仮定したら、この時点でもう7割以上の人生を生きてしまっている。残りはもう3割を切ってしまったのが今のオレだ。自分の人生を未来の時点に視点を置き俯瞰して見れば、今何を大事にして過ごすべきかはっきりしてこないか?
♡♡2つ分残っているというのはあくまでも仮定で、ひょっとしたら♥♥♥♥♥でオレの人生は終わりかも知れないんだ。なら日々を大事に生きていかなければ。
今から20年前を思い出してみる。その時はオレはまだ30歳前半だ。その頃なんて、ついこないだのように思える。だが今から20年後にはもうオレの残りの白い♡は無くなっているわけだ。20年間なんてそんな程度のわずかな時間にすぎない。あっというまに時間は過ぎ去ってゆく。
終活とは今を大事にしっかりと生きること
そう考えたら、終活なんて、爺婆の話じゃないんだよ。正に今生きている、自分達のホットな話題なんだ。無駄な事なんかしてられない。毎日発泡酒飲んで野球観戦? ワイドショー?
それが楽しみと云うなら、それも良かろうと思う。くだらない団体の会長職なんか断って正解だった。だがオレは、残りの人生を、もっと意義の有る何かに使いたいのだ。
多くて残り2つのオレの♡。その♡をいったい何のために使う?
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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