2020年2月28日北海道緊急事態宣言 緊急事態宣言下北海道潜入記!
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緊急事態宣言!
2月28日の夕方、北海道のパルパティーン知事から道民に対して、「緊急事態宣言」が出された。これから3週間週末の外出を控えるよう呼びかけたのだ。外出自粛要請で、この島の事業者はどんどんと潰れ、その陰で北海道の土地はどんどんと外国人に買われて行くんだろう。オレが彼をパルパティーンと呼ぶ理由が分かるだろうか? まるでスターウォーズのエピソード3を見ているようだ。
それはさておき、そんな「ゆるい戒厳令下」に置かれてしまった北海道。他の地域の人達から早速「北海道の人間は来るな!」とか暖かい励ましの言葉をかけていただいている(3月4日の北海道新聞朝刊の記事より)。
オレが住むこの知床の街・斜里町は、クラスター感染で話題になった北見市とたった90kmしか離れていない場所だ。全道でも3番目に感染者の多いオホーツク地方は今、流氷観光シーズンのまっただ中。
だから沢山の観光客がこの地を訪れて、、、いるのかな? 少なくとも斜里の街に関しては、例年になく閑散としている。これまでこのブログでもそんな街の様子をゴーストタウンと揶揄してきたが、いよいよ「ゴースト」も寂しがって居なくなってしまった。だからただの「タウン」だ。
戒厳令下シャリ潜入記
他の他府県の人にとっては、そんな緊急事態宣言下で、人々はどんな暮らしをしているのか氣になっているに違いない(いやそんな事、興味がないだろう)。緊急宣言下という言葉で、大学生の時に読んだ「戒厳令下チリ潜入記」という本を思い出した。という訳でアベチェト軍事政権下の北海道に潜入だ! っていうかオレ住んでいるし。
緊急事態宣言が出される前から観光客の姿は今年はとても少なかったが、宣言が出されてからはなおの事、人の姿が通りから減った。商店に行っても、銀行に行ってもどこも閑散としている。映画復活の日の、死滅した町並みの撮影セットに使えそうなくらい閑散としている。
学校は休み。公民館、図書館、道の駅等公共施設は週末は休みになってしまった。そうした公共施設が開館している平日でも、なんだか閑散としている。学校や子育て支援施設も3月24日まで臨時休校、利用休止。
どうやら卒業式も保護者不参加と言う事になったらしい。その他習字教室等の習い事なんかも軒並み3月いっぱいお休みなんだそうだ。何もかもお休み。どうせならオレの勤務先も休みになってくれればいいのに。
またホームセンター、ドラッグストア、スーパーマーケットといった商業店舗もいつもより客足が減っているように見える(女房談)。もちろんトイレットロール、マスク、消毒関連の商品は売り切れて、死んだ魚の腹の様な白い棚を見せている。
納豆が売り切れているのは何故なんだ? その他缶詰めや即席麺と云った食品の棚が、何とか官房長官の頭のように涼しげだ。ネットでまことしやかに流れる噂を裏付けているのかと、オレは心配になる。それがどんな噂かはここには書かない。
街はそんな様子なんだが、オレと犬のカーシャの散歩チームは、いつもと変わらず朝晩の散歩に出掛けている。とにかく人に出くわさない。無人の街を、車だけが活発に動き回っている。
葬式も参拝御遠慮願います
人が集まると云えば葬式なのだが、その葬式も「参列はご遠慮願います」という事になってしまった。
田舎じゃ葬式のお知らせが新聞に折り込まれる。つい先日からその告知チラシに、「参列はご遠慮願います」という言葉がのるようになった。どうやら一般弔問客はお寺の玄関を入ってすぐの場所に設けられた焼香台で焼香をして、あとはとっとと帰ってもらうようだ。
通夜、葬式には出なくて良い、だが香典だけは置いて行け、と云う事の様だ。そんなんだったらいっその事、密葬や家族葬にしてしまえばいいのにと思うのだが。香典だけは欲しいのだろう。
葬式、結婚式、卒業式、それからこれからは入学式もあるな。何にしろ式と云う式、人が集まる行事は軒並み自粛、中止、縮小だ。式なんか嫌いなオレとしては、どうでも良い事なんだが。
車の自動運転が本格的に実用化されたら、きっと人の死に絶えた街を、無人の車だけが忙しげに行き交うようになるんだろう。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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