ひと気の絶えた知床の新観光名所 真冬の「天に続く道」2020年12月
Table of Contents
ひと気の絶えた天に続く道で思う存分写真撮影
今年の夏から秋までは、知床にも一時観光客が押し寄せていた時期もあった。だが冬になり再びひと足は途絶えてしまった。これだけ観光客がいなくなってしまえば、ウトロのホテル街もゴーストタウンの様だろうと思う。政府の云うGo to の行き着く先はHellってわけだ。Go toのシステム開発会社だけが潤ったんだね。
近年斜里町の農村地帯にある、道路がただ真っ直ぐに地平線に延びているだけの場所に人気が集まっている。いつしか「天に続く道」と呼ばれるようになってしまった。山すそから始まる28kmの直線道路は、今じゃ知床新観光名所と言ってもいいぐらいだ。
アホ騒動が起きる前は、こんな辺鄙な場所なのにも関わらず、常に誰か彼か観光客がいて、賑わう場所になっていた。
ちょっとした記念写真でも撮ろう思いきや、常に誰かが居る。なのでゆっくりと気に入った構図で写真をとるなんて、早朝でなければ無理だ。
そんな天空に続く道も、この騒ぎですっかりひと気が無くなってしまった。そんな事から誰もいない天に続く道で、のんびりと心ゆくまで気ままに自分用の年賀状の写真を撮影する事が出来た。
ここは天に続く道スタート地点
天に続く道の起点はいまやすっかり人気の観光スポットになってしまった。だけども数年前までは、ここは冬場は除雪の入らない町道だった。なので冬期間は閉鎖になっていた場所だ。
ところが近年の人気急上昇ぶりに、駐車場の整備、観光客向けの看板が設置され、冬もしっかりと除雪までするようになった。そんな事もあり、こんな12月の後半だと言うのに、ここまで軽自動車で気軽にやって来る事が出来る。
撮影日の天気はあいにくの曇り空。今年の冬の斜里はいつもパッとしない天気ばかりだ。斜里岳なんか12月に入って、スッキリとその姿を見せた日は3日もあったろうか。いつも鈍よりと雲がかかっている空だ。
そんな空模様だけども、誰もいない天に続く道。ああなんて良い景色なんだろう。
天に続く道は、このスタート地点から西に向かって真っ直ぐに延びている。体の向きを真北に変えれば、別の真っ直ぐな道がオホーツク海に向かって一直線に下っている。こちらはオホーツク海に水没する道だ。
ニコンの高級一眼レフの表現力
この日はアマチュアカメラマンの親父と一緒に、この場所まで出向いて撮影会をした。あとで撮影した画像を比較して見ると、親父のニコンの高級デジタル一眼レフとiPodで撮影したものの表現力の違いに驚く。iPodで撮影した画像のなんと広がりのなく、薄っぺらく、ツマラナイ事。当たり前と言えば当たり前だけども、価格の違いと表現力の違いに驚いた。
下の写真は2020年9月、秋分の日前後に撮影した画像。機材はニコンのD810。天に続く道の真上に夕日を捉える事が出来たと親父は喜んでいた。10年以上通い詰めて初めて撮れたそうだ。
そんな訳で、すっかり人出の途絶えた日本国内。誰もいない天に続く道はオススメの観光スポットだよ。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ