靴を履いた犬 犬にも衣装、犬の靴を買ってしまった

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靴を履いた犬
靴を履かされて凍りついているカーシャ

犬に服を着せる、靴を履かせる、そんなアホな飼い主

オレはこれまで犬に服を着させる飼い主なんてアホだと思っていた。小型犬に服を着させて得意げに歩いている飼い主を見て、なんて阿呆な飼い主だとオレは思っていた。

服を着た犬

だが今オレは、冬の間はカーシャに服を着させて散歩している。

ネットで犬の用品を調べていて、犬用の靴があることを知った。こんな物を犬に履かせるなんて、よっぽど頭のイカレタ飼い主なんだろうとオレは思っていた。

だが今オレは、カーシャに靴を履かせて散歩させている。

オレはアホでイカレタ飼い主に違いない。

カーシャ左後ろ足のツメを折る

足を怪我した犬
傷口の保護のため包帯を巻いてみた

もう2週間ほど前の話だ。いつもの様にオレはカーシャと散歩に出掛ける。その日は夜明け前に雪が降っていたので、道路は真っ白になっていた。

カーシャはいつもの調子でオレを引っ張って歩く。なんとなく雪につくカーシャの足跡に視線が止まった。真っ白い雪に印されたカーシャの足跡。だがその足跡に、血が滲んでいた。

帰宅後カーシャの足を調べてみると、なと左後ろ足の真ん中のツメが折れていた。しかもツメの下半分は残っているものの、上半分が欠けてなくなっていたのだ。つまり上半分は肉が剥き出しになっていた。

良くもまあこれで痛くないものだと感心するのだが、とにかく血が思ったよりも出る。そんな事でその日からカーシャの足を心配しつつ散歩に出掛ける事にしたのだ。足から血が出ようが、カーシャは散歩に出掛けたくてしょうがないのだ。

絆創膏で傷口を保護したものの

最初は絆創膏を巻いて出掛けてみた。だが、歩くうちに汚れ、そして足の裏にゴミになって丸々て張り付いている。これでは傷口が丸出しだ。そして傷口を地面に擦るためなのか出血が続く。

靴下を履いた犬
ビニール袋をかぶせて、その上に靴下を履けせて散歩に出かける

そんな事で次に試したのは、足にビニール袋を履かせ、その上から靴下を履かせて歩かせると云う方法だ。しっかりと靴下を固定しておけば、これなら傷口が開いて出血する事がないと思ったのだ。

だが、散歩の度に靴下は泥で汚れ、洗濯しなければならない。そして靴下はとても弱いのだ。擦るように歩くカーシャの歩き癖のせいで、これじゃすぐにも穴が開きそうだ。

電光石火に犬の靴

犬の靴
これなら傷の保護にバッチリだぞ

そんな事からカーシャ用に犬靴を購入することにした。爪が元のように戻るにはしばらく時間がかかる。なのでこの冬のカーシャの散歩は、靴を履かせることにした。

いろいろ比較して、この犬用シューズに決めた。安いものなら1000円もしない商品がある。だが丈夫さや、しっかりと足を保護することを考えてTrue Loveというブランドの犬靴に決めた。アウトドアや、足の保護等に最適という触れ込みだ。知床のような酷寒の地ということもあり、怪我が無くても真冬日の散歩の足の保護に良いだろう。

そんな事から4000円もする、こんな犬靴を買ってしまった。馬子にも衣装。犬にも靴だ。ちなみにオレが履いている散歩靴は2000円ちょっものだ。オレの散歩靴よりも、犬の靴の方が高いと云うのはなんだか納得がいかない気がするが、まあしょうがない。

犬の靴
右の小さな靴が犬の靴 人間の靴の倍の価格

カーシャ初めて靴を履く こいつ動かないぞ!

犬の靴を履いた犬
靴を履かされ、凍りつき死んだ目をしているカーシャ

最初この靴をカーシャに装着してみると、凍りついて暫く動こうとしなかった。初めて履く靴の感触に戸惑ってしまったのだる。そういえば始めて服を着せたときも、凍りついてしばらく動こうとしなかった。

それでもようやっと歩き出す。最初はとても変な歩調で歩いている。まるで映画に出てくる殿中の殿様のような歩調だ。なんともぎこちない歩き方だったが、直にになれて、ポックラ、ポックラとリズミカルな音を立てて歩くようになった。これなら散歩に出かけても大丈夫そうだ。

カーシャの足のツメは、元に戻るのには暫く時間が必要だ。そんな事から今年の冬の間は、散歩にはこの靴が必須だろうと思う。必要なのは左の後ろ足1足だけなのだが、それでは歩く時のバランスが取れない。だから後ろ足だけ靴を履かせている。

残りの2足は、洗い替え、なくした時の為の予備として摂っておこうと思う。が、これから流氷の季節がもうじきやってくる。そして道路も凍れる。その時にはすべての足に靴を履かせて、冬の寒さから足を保護してあげても良いだろう。

犬に服を着せたり、靴を履かせるアホでイカれた飼い主

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それにしても、犬に服を着させて、足には靴を履かせるなんて、どんな過保護な飼い主なんだろう。世間の人は、そんな犬を見て、飼い主のオレにそんな視線を投げかけているのだろう。

違うんだよ、カーシャはアジソン病で免疫が低いから、あまり冷やさないように服を着せているんだよ。さらに足のツメが折れたから、傷口保護の為に靴を履かせているんだよ。おしゃれじゃなく、必要があるから、こんな格好をさせているんだよ。嘘じゃないよ、ホントだよ。

そんなカーシャの事情をプラカードにして、背中に掲げて歩きたくなる。まあ良いや、過保護な犬の飼い主と思われたって。カーシャのためだ。可愛い家族のためなら言い訳なんか何も言わない。ただすべきことを実行するだけなのだ。

そういえば先代犬カララは白内障の為ゴーグルを着けて散歩に出掛けたものだ。その頃はサングラスをした犬が歩いていると、人とすれ違うたびに笑われたものだ。

そんな訳で、靴を履いた犬が知床の街斜里を闊歩する。

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ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ

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