12月は屋内でシイタケ栽培をする季節
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12月は屋内でシイタケ栽培をする
去年の12月も裏玄関でシイタケを栽培することになった。ここ4年ほど11月の終わりから12月の半ばまで、外に置いているシイタケのホダ木を裏玄関に運び入れて栽培している
なんでこんな事をしているのかというと、シイタケの秋の目覚めが遅すぎて、満足できる秋の収穫が出来ないからだ。
毎年10月ぐらいになり気温が下がり出すと、一部のシイタケが夏の眠りから覚めて芽を出し始める。だけども本格的に芽を出し始めるのはたいてい11月の中旬以降なのだ。その時期は北海道のオホーツク地方は最高気温が1〜3度なんて当たり前。
そんな低温では、せっかく芽を出したシイタケがさっぱり生長しないのだ。成長しないところか芽すら出さないで真冬を迎えるホダ木もある。
そうなるとせっかく大量に芽を出し始めたというのに、ほとんど収穫ができず秋のシーズンを終えてしまうはめになるのだ。それではもったいない。なので毎年この季節になれば、芽が出始めたホダ木を裏玄関に移動してシイタケの成長を促している。
昨年末も20本以上のホダ木をとっかえひっかえ、屋外から裏玄関に移動してシイタケを生長させた。あのまま外に置いておけば芽が出ただけで終わってしまうシイタケ。裏玄関に移動すれば3〜4日で傘の直径10cmほどの大さに成長して収穫することが出来る。これだとしばらく裏玄関が使えなくなってしまうが、この季節にシイタケが沢山収穫できるので構わない。
何故もっと早く芽を出さない?
この様にして真冬を前にして秋のシイタケ収穫をしている。いつも思うのだが、もうちょっと、たとえば10月くらいから芽を出し始めれば、こんな事をしないでも楽々シイタケが収穫できるのにと思う。
11月になってから芽を出し始めたのでは、北海道では寒すぎて十分にシイタケが生長する時間がない。1ヶ月早く芽を出せば、十分な時間があるのに、何故いつもこんな季節になってから起き出すのだろう?と思っていた。
先日ふと思いついたことがある。こちら北海道では11月の半ばとなればもう冬といっていいくらいの季節で十分に寒い時期だ。最低気温も氷点下なんて当たり前。シイタケが生長するには寒すぎる。だけども九州なら今が成育にちょうど良い季節なのではないか?と。
というのも私がいつも購入している種菌は大分の業者から取り寄せているのだ。その業者の種菌は木への菌の浸透が早く収量も多いのでこの10年ほど利用している。
だけども、もし菌の1年のサイクルが九州時間で活動しているとしたら、こんな寒くなってから芽を出し始めたとしてもおかしくはない。気温ではなく、単に九州の時間でシイタケが休眠、活発化を繰り返しているんじゃないか? そう考えたら、こんな寒くなってから菌が休眠から目覚めるのも頷ける話しだ。九州なら11月なら正に秋真っ盛り。シイタケも生長するのに最高の季節なんじゃないか?
今年はもっと北海道に近い業者の種菌を試すことに決めた
そんな事を思いついたので早速実証してみたいと思う。2025年はもっと北海道に近い地域の業者の種菌を取り寄せてホダ木を仕込んでみようと思う。
実は毎年利用している大分の業者とは昨年の春から全く連絡が取れなくなってしまった。仕方がないので2024年春に仕込んだホダ木は、山梨の冨士種菌の種菌を試してみた。以前ヒラタケの仕込みについて記事を書いたことがあるけれども、その時使用した種菌は冨士種菌のもの。なので信用できる業者だ。
もし私の思いつきが正しければ来年の秋、2024年に仕込んだホダ木は他の木よりも早く芽を出し始めるだろう。それが分かるのは今年の秋。さあて結果はどうなるか。今からとても楽しみだ。なので今年春のホダ木の仕込みも冨士種菌の菌を使おうと思っている。