静かな静かな春の流氷の海 2024年3月26日知床
Table of Contents
長い2024年の流氷シーズン
今年は流氷のシーズンが長い。きっと地球温暖化のせいだ。今年は北風が強く吹き続けている事も影響しているんだろう。日差しはもう春のものでずいぶんと日光が熱く感じる。日中ならストーブが要らないほどだ。積雪が毎日数10センチレベルで小さくなっている
だけども風は北風。今日も微風とはいえ北寄りの風が吹いている。そんな事からだろう、もうすぐ4月だというのに、オホーツク海は未だに流氷でびっしりだ。前日は網走方面に出かけたのだが、そこで見る海も沖合までびっしりと氷が入っている。今年は流氷シーズンが長いので、観光客はとても楽しめたのだろうと思う。網走の流氷観光船は商売繁昌だね。
もうすぐ4月だというのに海は流氷でびっしり
そんな事もあり、今日は斜里の以久科原生花園の海岸に行って流氷の様子を撮影してきた。今年最後の流氷中継かな。沖合までびっしりと氷が入ったオホーツク海は、とっても静か。海面上が氷で覆われている為、波の音が全くない。
じりじりと照りつける春の強い陽光で、氷がその場で少しずつ溶けて行く。そのぴちゃぴちゃと滴が地面に垂れる音だけが辺りに一面に響いている。それ以外に聞こえるのは、遠くでやかましく鳴き立てているハシボソガラスの声だけだ。
とっても静かな春の流氷の海。2月の寒さの厳しい流氷の海とは全く別の穏やかとさえいえるようなその風景。同じ真っ白な雪原の様な景色なのに、全く正反対の感想を抱いてしまう。
春の流氷
浜に打ち上げられた流氷は、太陽光線で解け、その場に影だけを残して消えて行く。そんな流氷の溶けた砂浜の黒い影が浜には転々としている。今年はずいぶんと長く流氷が楽しめた。ひょっとすると斜里町のウトロ地区なら4月でもまだ流氷観光が楽しめるかもしれない。こんな年もたまにはある。
これからの時代はぼーっとなんかしていられない。日本がなくなろうとしている事にいったいどれほどの人が氣がついているんだろう。こんな驚異の自然の景色も、下手をすればもう日本人のものじゃなくなる。そんな危機がすぐ目の前に迫っている。日本人がだんだんと消えうせて行くにまかせて良いのか?
おまけの画像。この2枚は2024年3月24日に網走で撮影したもの。網走の海も流氷でびっしりだ。