2019年1月末 知床に流氷の季節到来!
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流氷が接岸
知床・斜里では、先日の低気圧による猛吹雪のお陰で、早くも流氷が接岸した。平年よりも1週間ぐらい早い接岸だと思う。
接岸の数日前から、犬との散歩時、顔に吹きつける北風が異常に冷たくて、これは流氷がかなり近くに来ているなと、思っていた。
今年の流氷初日は1月13日(網走の観測所の公式記録)。これは平年よりも8日早い初日で、去年に比べたら15日も早い。
※流氷初日とは、観測所から目視で流氷が確認できた日の事。水平線が流氷で白く見えたら流氷初日。接岸とは別なのだ。
流氷を見に、斜里の前浜まで出向く
25日に知りあいなどから、以久科海岸やら、斜里漁港に流氷が接岸していると聞いていた。翌26日に犬との散歩を兼ねて、斜里の前浜に行って見た。ただ海に氷が来て寒いだけなのに、何故か見に行きたくなるんだよね。これは流氷が来る地域に住む人間の特徴なのかもしれない。
さて、テクテクと歩いて街を抜けて海岸に向かう。家から約15分ほどの時間、ずっと北風に向かって歩いていたわけなので、顔のしゃっこい事。マフラーを首に巻き、さらには重い防寒コートのフードをしっかり頭にかぶっても、とても辛い。これは正に流氷の季節ならではの寒さ。寒さが体にしみ込むのだ。
さて海岸について見ると、そこはもう海では無い。ただの雪原が沖まで広がる様子が目の前に広がっている。波も無い。海がまるで氷結したように、眩しく白く輝いている。子供の時から慣れ親しんできた、いつもの冬の海の光景だ。
画像を撮るにも、手袋をしていてもシャッコイ風が布地を通して肌につき刺さる。正に突き刺さる寒さで、手が痛く、かじかみ動かない。まるで自分の手が、乾物にでもなったかのように、強張り動かない。そうだ、すぐ側で、鱈の寒干しをしているんだ。←鱈の寒干しは斜里の名物です。
実際は沖合は海が開けている
海岸から見ると沖合まで流氷が覆い尽くされているように見える。だけども実際のところは、海岸からたかだか数百メートル沖合まで埋め尽くしただけで、そこから先は海が見えている。
ちょっと高台から見て見ると、浜だけが氷で覆われている状態がよくわかる。流氷の先発隊が到着といったところだ。本体はまだまだ遥か沖合にいる様子。(海上保安庁の流氷情報を見ると、流氷本体は海岸から10km程まで近づいている様子)。
海が流氷でびっしりと埋め尽くされると、この海辺の町斜里の朝は静寂で覆われる。そう、冬の朝は空にゴーーーという、海の遠鳴りが町中に響き渡っているのだ。
それが、ぴたりと止み、静寂の朝が訪れる。流氷は、静寂の季節。風も無いのに、外を歩けば、露出している顔が、ヤスリでこすられているように痛い。
辛い寒さ。そんなさ中でも毎朝学校に通っていた小中高生時代を思い出す。氷点下20度でも、もちろん歩いて通学。それとスケートの授業は辛かったな。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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