列車の車窓から流氷が見られる「流氷物語号」2021年運行開始 でも観光客はまばら
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観光客はまだらだが「流氷物語号」の運行開始
知床(斜里町)では流氷が着岸し、いつもの年の様に流氷観光シーズンが始まった。だけどもいつもの年と違うのは観光客がほとんど来ない事だけ。人間世界に何が起きようが、季節はいつも通りにきっちりとやって来る。
この時期ウトロに向かう国道は、つぎから次へと観光バスが行き交うのが普通なのだ。だが、そんな観光バスは、まるで絶滅危惧種の様に見る事がまれになってしまった2021年の冬。
そんなさ中でも、JR北海道・釧網線の知床斜里駅〜網走駅間を運行する「流氷物語号」の営業が今年も始まった。釧網線は釧路と網走間を結ぶ線路で、太平洋からオホーツク海を結ぶ路線とも言い換えられる。流氷物語号は釧網線の全区間166kmのうち、たった40kmの区間しか走らない汽車(北海道では列車の事は汽車と呼ぶ)と言う事になる。
流氷物語号の運行は1月30日〜2月28日までの1ヶ月間。なお流氷物語号の詳細については、下記の公式ページを見てちょうだい。
日本でただ1箇所 汽車の窓から流氷が見られるのは釧網線・知床斜里〜網走間だけ
何故流氷物語号は知床斜里〜網走間しか走らないのかと言うと、オホーツク海に沿って走る汽車はその区間しか無いということ。なので冬のこの時期、知床斜里〜網走間の汽車に乗れば、もれなく流氷景色が見られるのだ。
流氷物語号に乗らなくても流氷が来ていれば、窓の外を見れば、そこは流氷で覆われたオホーツク海が広がっている。
オレは高校生の3年間、斜里町から網走市まで汽車で通学していた。なので3年間真冬は流氷を見ながら通学していた。この地域に住むものとしてはごく当たり前の景色なのだが、客観的に考えてみると、これはとんでもなく贅沢で凄い景色を毎日みながら通学していたんだな。その当時は(約40年前)、まだ流氷を見に来る観光客はごくわずかだった。
そんな流氷物語号の姿を写真に収めた。以前は白地と青字の車両を使用していたが、今年は黄色と緑色の車両に変更になっていた。どちらもキハ40形の車両にペイントしたもの。調べてみると2018年から使われている「北海道の恵み号」だった。
リンク:JR北海道キハ40形改造「北海道の恵み」シリーズ車両、3月から運行
以前の流氷物語号についての記事
以前の投稿で謎のアマゾン号と名付けた車両の正体は、この「北海道の恵み」号だったのだ。流氷観光の時期に北海道の恵み号(道北エリア仕様と道東エリア仕様の2両を連結させて)を使って、「流氷物語号」として知床斜里・網走間を1日2往復走らせている。
今年の流氷物語号の画像は知床斜里駅目前の、斜里川を渡る鉄橋のそばで撮影した(オレでは無く知床妖精キヨちゃんがだが)。
JR釧網線 釧路〜標茶間ではSLが走る
ちなみにこの時期、JR釧網線では、釧路〜標茶間ではSL湿原号が1日1往復運行している。この写真は今年の1月に釧路市内で撮影したもの。SL湿原号内の暖房はダルマストーブ設置されているとか。とてもレトロで楽しそう。ストーブでスルメを焼いてカップ酒をしているオヤジの姿が目に浮かびそうだ。
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