超大型の低気圧の通過で流氷はどうなった? 知床2021年2月16日
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超大型低気圧の通過で、斜里は2日間雨が降り続く
950ヘクトパスカルにもなる超大型の低気圧が北海道を通過した。朝、気圧計を見ると955ヘクトパスカルを指し示している。どうやら気圧の中心が斜里の頭上辺りにあるらしい。
そんな事で15日から強い南風が吹き、気温は急上昇し夜中になってもプラスの温度のまま。その日は午後から明けて16日の朝までずっと雨が降りっ放しだった。
今年はまだ斜里の前浜で、海面が少しも見えないぐらいにビッシリと流氷がオホーツク海を埋め尽くした光景を見ていない。今年は北寄りの風が弱いらしく、いつ見ても沖合に、あちこちに、海面がのぞいている。
そんな海がこの南風でどうなったか見に行った。きっと氷は全てはるか彼方の沖合にまで去ってしまったと思った。
以久科原生花園で流氷観察
いつもの斜里の前浜に着くと、そこは一面の水たまり。とてもじゃないが車は止められないし(ぬかるみにハマってしまえばもうどうにもならない)、歩いて海岸まで行けそうもないので(やはりぬかるむ。歩くのも大変)、以久科原生花園の浜まで出掛ける事にした。
きっとこの雨で跡形も無く流氷は溶け去ってしまったろうと思いきや、以外にも海岸には大きな氷が打ち上がっていた。そして沖合には白い筋がくっきりと。
流氷本体はオホーツク海にビッシリと入り込んでいるので、風で浜から少しだけ沖合に押しやられた程度なのだろう。浜からその白い筋まで、せいぜい5kmといったところか。
低気圧からの風は、気がつけば西に向きを変えている。低気圧が完全に通り過ぎれば、流氷はまた再び接岸するかも知れない。今日のこの黒いオホーツク海の色を覚えておいて欲しい。
ちなみに去年の同時期の流氷の様子はこちら。
リンク:2020年 知床流氷通信 その5(たぶん) (2月17日)
再接岸したらまた記事を更新しようと思う。海の変化をお楽しみに。
今回もこの浜辺の様子を動画で撮影してみた。オレの下手な喋りを堪能してくれたまえ。この喋りの下手さは、坂本龍一のサウンドストリートを思い出す。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。