冬のお散歩は遠くに流氷を望むため(2月12日)
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冬のお散歩は遠くに流氷を望むため
しつこく犬の散歩と流氷の投稿です。
2月11日の祝日の午後は、やはりカーシャとシャリウッド・ヒルまでお散歩でした。気温はマイナス7度と低いものの、天気は晴れで散歩するには最適のコンディション。雪はさらさら、歩道の雪は踏み固められ、シャリウッド・ヒルまで非常に快適に歩く事が出来た。
早速カーシャのリードを外して自由にしてやる。元気に走り回るかと思いきや、何故かズンズンとふかふかの雪の歩道を勝手に走ってゆかない。というのも防寒として着せている赤いノーマルスーツが、どうも足の抵抗になるので嫌なようだ。ノーマルスーツを脱がせてやると、いつものカーシャの走りになる。やはり(カー)シャーだけに、ノーマルスーツは身につけないのだ。
犬は道なき道を行くのが好き
足跡のないふかふかの雪の中を選んで駆け巡る。カーシャは道なき道を行くのが好きなタイプの犬だ。私の前に道は無い。私の後ろに道が出来るだ。ハマナススロープでは親子連れがそり遊びをしていた事もあり、シャリウッド・ヒルの奥地まで散策する。
そこは誰の足跡も無い。50cmほど雪が降り積もっている。そんな雪原をカーシャは雪煙を上げて走る、、、、つもりが、ずぼずぼと抜かる雪で雪煙は上がらない。先代犬カララは日々こんな深い雪の場所を走らされていたので、体が鍛え上げられていた。雪煙が走っているので、カララが走っているのが分かったくらいだ。環境で犬もずいぶんと違うものだと思った。
シャリウッド・ヒルでは林の中を通り抜ける道もある。そんな道を歩いていると、カーシャが珍しく臭いを一生懸命にかいでいる。見るとキツネの糞が名刺代わりにおいてある。あたりには独特の甘い臭気がただよう。よく見ると糞だけじゃない。何か鳥類の羽毛や皮がその辺りに散乱していた。狩の跡だった。
流氷が来る。静寂がやって来る。
雪原探索隊はシャリウッド・ヒルの坂に到着。遠くに望むオホーツク海の流氷は、日の光を浴びて白銀に輝いていた。いつもなら暗い濃緑色の海が広がっているのだ。この季節だけ全面白く光り輝いている。何十年もずっと見慣れたこの景色。真冬はやはり海が氷に覆われ尽くされなければ、どうも落ち着かない。
流氷が海を覆い尽くすと、街は静寂に覆い尽くされる。氷の為波が消えるからだ。ただひたすらシーンとした静寂が広がっている。遠くで鳴くカラスの声が良く響く。これが流氷の季節。知床連山が夕日でオレンジ色に染まりつつある。気がつけばもう夕方。空気が肌に痛く感じ始めた。辛いけれど、冬の散歩は何だか楽しいのだ。
※流氷、流氷、と言うけれども、こんな写真ではただ白銀に輝く帯が見えるだけだ。いったいその白い帯状の部分はいったいどうなっているのか? オホーツク海を埋め尽くす流氷とはどんなものか? 2月12日の昼すぎに、海岸に写真を撮影しにいった。興味のある方は下のリンクへどうぞ。
2020年 知床流氷通信一覧
・流氷の無い知床 2020の冬(2月4日)
・2020年、流氷来たる知床 2月10日流氷接岸
・冬のお散歩は遠くに流氷を望むため(2月12日)
・知床は流氷シーズン到来(2月12日)
・知床流氷通信5(2月17日)
・知床流氷通信6 濃青緑の海 流氷は沖合に(2月23日)
・知床流氷通信7 再び流氷接岸!(2月29日)
・知床流氷通信8 斜里港から(3月8日)
・知床流氷通信9 流氷に降る雨(3月10日)
・知床流氷通信10 低気圧襲来で流氷はこうなった(3月11日)
・2020年 知床流氷通信11 網走市郊外・北浜駅(3月14日)
・2020年 知床流氷通信12 以久科原生花園(3月16日)
・2020年 知床流氷通信13 流氷の海に転落? 以久科原生花園海岸(3月18日)
・2020年 知床流氷通信14 知床方面の海岸は流氷がまだ接岸中(3月21日)
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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