南斜里駅は2021年3月末で廃駅
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南斜里駅は廃駅 2021年3月末
どうやら南斜里駅が廃駅になるようだ。2021年3月末に廃駅を予定しているという記事が、2019年の北海道新聞に出ていた。その記事へのリンクは張らない。
残念ながら道新は報道機関としてはクソだ。そういう報道にリンクを張ると、数ヶ月で記事が消えてしまう。資料、情報として全く役に立たない北海道新聞。なので今後道新へのリンクは張らない。張ればすぐリンクエラーになるので面倒だ。
そんなクソ道新への愚痴はさておき、ウィキペディアの記事によると、斜里町も容認とのことで、来年3月の廃駅は確定なんだろう。
南斜里駅 実は単なる乗降所
南斜里駅は駅とはつくものの、プラットフォームだけの単なる乗降所だ。駅舎はおろか、屋根すらもない。だから入り口のドアもあるわけがない。駅の周辺には何もない、ただ畑の中にぽつんとある、吹きっ晒しの乗降所が南斜里駅なのだ。
もちろん駅前にコンビニなんかあるわけがない。駅前にはジャガイモや小麦の畑があるだけだ。駅の行先案内板が立っていなければ、何かの農業施設と勘違いされそうな駅だ。
そんな南斜里駅を、廃駅になるまえにその姿を写真に摂っておこうと思い訪れてみた。プラットフォームへの階段前には一台の自転車が止まっている。もちろん自転車置き場なんかない。雨が降れば自転車はびしょ濡れになる。まるで放置自転車のようだ。
たぶんこの自転車の持ち主はオレの知り合いの息子だと思う。彼は毎朝ここから汽車に乗り、網走市の高校に通っているのだろう。聞いた話では、南斜里駅の定期的な利用者は彼一人だという。
ということは廃駅は、彼の卒業に合せたんだろう。彼が卒業と同時に、この駅も廃止になる運命だ。調査の結果、今後他に利用者が現れる可能性がないことから、廃駅になったんだと思う。
南斜里駅の開設は1962年
オレが子供の頃は、南斜里駅で乗降する生徒は結構いたはずだ。集落から少し離れた畑の中にある駅だが、周辺の農家の子どもたちにとっては、隣の中斜里駅から乗降するよりも便利だと聞いている。といって、当時から朝晩の2回しか汽車が停車しない駅だった。
その当時(もう40年も昔だ)、屋根もない青空駅のホームに、汽車を持つ10人近くの中高生が立っている姿を見た記憶がある。その頃の斜里町の人口は16000人近くあった。現在は11000人。農家の戸数もその頃と比べると、半分以下に減っていると何かで見た。そりゃああ、こんな辺鄙な場所の駅の利用者は居なくなるわな。
そんな南斜里駅なのだが、駅周辺に何か見どころがあるかと言えば、2つある。一つは斜里岳。もう一つが斜里川。南斜里駅のすぐそばには、斜里川の中流が流れている。運が良ければ幻の魚・イトウが見られるかもしれないよ。斜里川観光にはこの駅が使えるかもしれない。
その代わり、この駅で下車しようものなら、帰りは中斜里駅まで5km程歩く覚悟が必要だ。その中斜里駅だって、いつ汽車が来るかわかならないのが、釧網線。
新幹線のお陰で、この釧網線だって10年後には残っているかどうか。根北線の後を追うような気がする。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ