不死身のキャベツ リボベジ3度目の冬越しへ!
Table of Contents
冬場の野菜はリボベジのキャベツ
2年前の冬に室内でキャベツのリボベジをやってみた。食べ終わったキャベツの芯をプランターに植える。すると次々と芽が出てきて、終いには縄文時代の火焔土器の様に葉を茂らせた。球にはならなかったが、我が家ではこれをキャベツ菜と呼んで冬場の貴重な青物野菜としていただいた。とにかくキャベツの生命力には驚かされた。
せっかく冬越ししたキャベツ君を春になったからと云って捨てるのは忍びない。そんな事もあって畑に移植した。するとやはりワシャワシャと茂り始めた。その年はそのワシャワシャとした奇怪な野菜としてありがたく頂いた。球にはならないけどもこれは間違いなくキャベツ。みそ汁の具材としてとても重宝した。
不死身のキャベツ君、再び冬越し
冬になり不死身のキャベツ君を畑に放置しておけば間違いなく死んでしまう。なんだかとてもかわいそうな気がした。一冬一緒に過ごすと情が湧き、そんな不死身君が愛おしく思える。なのでやはりプランターに植え替えて家に入れてあげた。これで2度目の冬越しだ。するとすぐにワシャワシャと葉を茂らせてくれた。
そして2度目の春がきた。2024年の春だ。再び畑に移植する。今年の不死身の君は何か違った。去年と葉の茂り方、勢いが違うのだ。考えてみればその場所は数年前にコンポストを設置していた場所だった。きっと栄養が豊富だったのだろう。
春から何本も新しい芽を出して沢山の茎を大きく、太く成長させていた。どの葉も今までよりも大きく、色も濃くとても生命力に溢れている。
夏場はいろんな野菜が次から次へと大きくなり食べ切れないほどだったので、今年の夏は不死身の君を食べることなく完全放置状態だった。一度も収穫することなく、好き放題に成長させていた。
なんとキャベツ球が!
すると秋になり火炎土器の様な葉の中心に球状の塊が見え出した。まさかと思ったが間違いなかった。なんとちゃんと巻いたキャベツができていた。1つの苗から数玉のキャベツが実っていた。
1番大きなものは手のひらよりも大きな球になっている。これはもともとはたんなるキャベツの芯だった。その芯が成長して、ふたたび球状のキャベツを何個も実らせていた。ほんとキャベツの生命力には驚かされる。
3度目の冬を迎える不死身の君
季節は11月。もうすぐ地面も凍結し真冬を迎える。不死身の君が巻いてくれたキャベツは全部収穫した。後には何本もの太い茎が畑を這っている。その苗を掘り起こし、邪魔な茎は短く剪定して再びプランターに移植した。今は1枚も葉が無く、単なる茎のみだが、又再びあちこちから芽を出して葉を茂らせるだろう。これで3度目の冬越しになる。キャベツはなんて生命力の強い植物だろう。