地球最初の宇宙飛行士ライカが流れ星になった4月14日 彼女は天使ちゃんに
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4月14日、最初の宇宙飛行士ライカちゃんは燃え尽きた
オレが愛して止まない映画、My life as a dogのイングマルのセリフ、
「人工衛星に乗せられて宇宙に飛ばされたあの犬に比べたら、僕は不幸じゃない」
あの犬とは、スプートニク号に乗せられた小さな犬、ライカちゃんのことだ。
多くの実験犬のなかで、たまたまストレスに強かった事から、ライカちゃんが地球の歴史上初めて大気圏外に出た生命となった。最初から再び地球に帰る事なんか想定されていない片道の宇宙旅行。悲しい運命のライカちゃんは、スプートニク号に乗せられて宇宙の星にさせられてしまった。人間の欲望が彼女の命を燃やし尽くしたんだ。
ライカちゃんを乗せたスプートニク号は、1957年11月3日に打ち上げられた。その後ライカちゃんを乗せた人工衛星は、大気圏に再突入して、そして燃え尽きた。今日4月14日がまさに彼女が大気圏で高温に焼かれ燃え尽きたその日なんだ。
何十年も経ってから明らかになったライカの最後
長らくソビエト当局は、ライカは生きて宇宙に到達し地球を何周もした後、毒入りの餌を与えられて安楽死させたと発表していた。
ところがソビエト崩壊後に、ロシアの宇宙開発関係者が真実を語る。ライカは打ち上げ直後に、ストレスと船内の気温の急上昇で死んでいたらしい。この地球に生きるものがまだ誰も経験した事の無い、打ち上げのGに耐えたと云うのに、宇宙船の設計ミスで室内は想定外の高温にさらされる。そのストレスのため、彼女は死んでしまった。
生命の宿らない人工衛星は、それから半年間地球を回り続け、そして4月14日に、本当の意味で流れ星になって燃え尽きた。ライカはその冷たい目で、もう二度と帰る事のない地球を静かに眺め続けていたんだろう。
ライカちゃんは天使
この星に住む人間と言う生き物は、つくづく罪な生物だと思う。他の生命をこの様に消費し、使い捨てする。ライカちゃんは人間と違い、崇高な魂を持った天使なんだと思う。だから彼女はこの星から飛び出し、自由な魂として宇宙に飛び立つ事ができた。重力に囚われた人間は、死ぬまでこの重力の底で他の生命を犠牲にするんだろう。実はこの星は、人間にとって地球では無く、地獄なのかもしれない。
何も知らないまま宇宙船に乗せられ、恐怖の中で死んで行き、そして独りぼっちで地球の周りを回り続けたライカ。60年も昔の出来事なんだけど、一粒でも彼女のために涙を流してあげてほしい。華々しい宇宙開発の名前に隠れた、決して忘れてはいけない犠牲だと思う。
星になった犬「クドリャフカ」 宇宙への片道切符
https://grapee.jp/111296
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