9月6日、我が愛犬カララの7回忌
うちの畑ではまだカボチャの花が次々と咲いている。今年も9月6日がやって来た。あの日もカボチャの花が咲いていた。
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9月6日 また今年も愛犬カララの命日がやってきた
9月6日はカララの命日だ。毎年この日に、庭のカララのお墓に花を飾ってあげている。去年はブラックアウトで大変な一日だったが、それでも花を手向けるのは忘れていなかった。
カララには庭に咲いている、素朴な花が似合うと思うんだ。なので、そちこちに咲いているハーブや野菜の花など、色々と組み合わせて花瓶に活けている。ただ絶対に欠かせたくないのがカボチャの花だ。黄色くて大きなカボチャの花が、カララのお墓にはとても似あう。
カララはカボチャがとても大好きな犬だった。なので秋から冬にかけて、カララの食事にはカボチャがよく入っていた。どんなカボチャでも好んで食べてくれた。ひょっとすると、肉よりもカボチャの方が好きだったのかもしれない。
今からちょうど6年前。これから引っ越しをしようと云う、正にそんな時にカララは死んでしまった。新居は前住宅の直ぐ隣と云う事も有り、カララとは引っ越し準備の度に、一緒にがらんどうの家の中を探索したものだ。その時には前オーナーの飼い猫の匂いが随分残っていたようで、カララは家中あちこち匂いを嗅ぎまくっていた事を思い出す。
新居一番乗りはカララ
結局この家に一番初めに引っ越して来たのはカララになってしまった。これから引っ越し作業を本格的にしようというさ中に、カララは突然死んでしまった。オレが一番最初にした引っ越し作業が、カララの埋葬になってしまった。
庭の真ん中に、カララの為の大きな墓穴を掘った。この辺りは、住宅街でもキツネがうろちょろしている所だ。なので掘り起こされないように、1m以上の深さの穴を掘って、カララを埋葬した。だからカララは、誰よりも先にこの家に越してきた事になる。
そういえば、何でも一番先に駆けつけるのはカララだった。お客さんが家に来ると、いつも一目散に駆けて、オレの足下をくぐり抜けて、一番に玄関に突進していった。まさか引っ越しまで、オレ達を差し置いて一番乗りするとは。
カララを埋葬する際に、あいつが大好きな物も一緒にお墓に入れてあげた。顔の直ぐそばには大きなカボチャをまるまる1玉。その他鮭トバ、鹿の角(齧るのが好きだった)や、カララの好きな食べ物等なども一緒に埋めてあげた。これだけ入れれば満足だろうよ。
カララの生きた証
そんな事も有ってこの季節、カボチャの花を見る度に、オレはカララの事が頭に浮かんでくるのだ。今年はカララの7回忌。カララは大胆で、小心者で、大食いで、悪戯好きの犬だった。
ぞうきん掛けをする時に、バケツの取っ手のキズに目が行く。プラスチック製の取っ手の根元がギザギザになっている。カララに齧られて付けられたキズだ。ささくれ立ったプラスチックのキズを、そっと撫でてみる。するとカララがオレを横目で見ながら、ガジガジと取っ手を齧っている様が脳裏に浮かぶ。
うちの家具のあちこちに、カララの生きていた証が残されている。テーブルの表面についている、何十本もの傷はカララがツメで付けたものだ。テーブルの角っこには歯形が付いている。そんな傷跡がとてもいとおしい。
死んでもう6年になると云うのに、家のあちこちにはカララの生きた証が残されている。今もカララと一緒に暮らしているようだ。
犬はこうして自分の生きた証を残して死んで行く。じゃあ、オレはいったい何を生きてきた証として残して行くんだろう?
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