我が愛犬カーシャの思い出3 引っ張り癖にイージーウォークハーネス
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カーシャのハーネス
カーシャが亡くなって8カ月が過ぎた。ちょうど1年前は、天に続く道で親父も一緒に記念撮影会をしたのが懐かしい。年賀状用にと思って撮影したのだが、その数ヶ月後にまさかの悪性腫瘍宣告を受けるとは思ってもいなかった。この撮影会は、ほんと良い思い出になってしまった。
夏ごろから少しずつだけども、カーシャの遺品を片づけている。もう使わないリードやハーネスは処分しても良いんだろうけども、何だかそんな気分にならずにそのまま玄関にぶら下がっている。カーシャが帰ってきたらいつでも散歩に行けるように、、、、なんてわけじゃないのだけども。
引っ張りまくるカーシャにイージーウォークハーネス
冬支度の為に二階の押し入れを片付けていたら、何年も前から使わなくなったハーネスが出てきた。これはイージーウォークハーネスという商品で、引っ張り癖の強い犬用につくられたものだった。
カーシャは我が家にやって来た当初から、物凄く引っ張り癖が酷かった。散歩に出掛けると、もうロケットダッシュのように駆け出そうとする。最大限の力で、最大限のスピードで歩こうとするのだ。いや、歩くのではなく、駈けようとしていた。
当然そんなペースで散歩しようものなら、オレが疲れるし、足がもつれて転びそうになる。何とかそんなカーシャをゆっくりと歩かせようとして、いろんな対策を講じたが全く効果がなかった。
ネットで色々探してみた結果、使えそうだったのがこのイージーウォークハーネスだった。これは犬が引っ張ろうとすると、その力を反対向きに作用させるように出来ている。だから引っ張れば引っ張るほど犬の体が後ろ向きになるようにつくられている。なので引っ張れないというわけだ。うまく考えたものだ。
イージーウォークハーネスで快適な散歩に近づいた
これをカーシャに装着して歩かせると、絶大ではなかったが、かなり効果があった。酷い引っ張り癖は治りはしなかったが、転びそうになるようなスピードで歩こうとはしなくなった。2年間ほどだろうか、このイージーウォークハーネスを使って散歩するうちに、カーシャの酷い引っ張り癖は、それほどでもない程度に落ちついてきた。
それにしても、あの頃の散歩は、もうオレには地獄だった。妻はそんなオレとカーシャの散歩風景を見て、大爆笑していたが。散歩というよりも、犬と綱引きをしているようなものだったからだ。
いつしかそんなハーネスじゃなくてもカーシャはちゃんと散歩出来るようになった。カーシャの晩年はごく普通のハーネスで散歩をする事が出来た。そのハーネスは、カーシャが我が家にやってきた時に、唯一持参したものだった。
カーシャが無我夢中で引っ張る理由
今になって振り返れば、何でそんなにカーシャは引っ張りまくったのか分かる気がする。カーシャは里犬として我が家にやって来た。元の飼い主は札幌で、オレが1日かけて札幌にカーシャを引き取りに行ったのだ。引き渡しの時にカーシャは初めてレたち夫婦と出会い、そしてその時を最後に元の飼い主と永遠のお別れをする事になったのだ。
カーシャはきっと元の家に帰りたくて、やみくもに走ろうとしていたのだろうと思う。この道を走り続ければ、いつかきっと元の飼い主のHさん一家に会えると信じて。
結局のところカーシャは最後までその気持ちが忘れられなかったのだと思う。心の何処かに、札幌の家に帰りたいという望郷の思いが。それがたった1年半程度すごした家庭であっても。
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