暑い夏には犬用クールマット 対照的な2匹のラブラドール犬の使い方
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犬のために、夏の暑さ対策に購入したクールマット
カーシャが亡くなって3カ月が経過した。3カ月も経てば慣れるかと思ったが、ますますカーシャの不在が重みを増してくる。季節は暑い夏になってしまった。部屋の片隅には使わなくなったクールマットが畳まれておいてある。
今年の北海道は猛暑に襲われている。ここ知床の街斜里町は、日々全国最高気温ベスト10に名を連らねている。これはちょっと異常だ。鹿児島より暑いなんて、おかしいだろう。先日は36度を越えた。千葉出身の女房は、36度なんて高温を初めて体験したと言う。今年の知床はなんて暑いんだろう。
こんな暑い時に思い出すのは、カララとカーシャ、2匹のイヌの対照的な行動だ。ペット用品にクールマットと云う物がある。厚手のマットで、中に寝そべるとひんやりと冷感を感じる素材が入っている。
10年ほど前にカララの暑さ対策のために、女房が買って来たものだ。だが期待に反して、カララはそのマットの上にだけは、絶対に寝そべらなかった。
「ここに寝るとひんやりとして気持ち良いんだよ」
カララをマットの上に誘導し、その上に寝そべらせる。だが、オレが手を放すとすぐさま奴はマットの上から逃げるように去ってしまう。何度繰り返してもダメだった。
オレがそのマットに寝そべって匂いを付ければ、そこに寝るようになるのでは無いか? と試してみたものの、やはりカララは見向きもしなかった。マットの匂いすら嗅ごうとしない。
結局のところカララは、せっかく買ったクールマットには1度も自分から寝るなんて事がなかった。カララは死ぬまで、クールマットは完全無視だった。何かが彼女にとって、気にくわなかったようだ。
せっかく買ったのに誰も使わない。もったいないので、オレが寝苦しい夜にヒンヤリ感を味わうために使ったぐ。
カーシャは正しくクールマットを使ってくれた
カララが亡くなり、半年後にカーシャを里子として迎えた。そして数ヶ月後に夏がやってきた。ひょっとしたらカーシャはクールマットを使ってくれるかもしれない。
ある暑い夏の日に、クールマットを居間の片隅に敷いてみた。そこはカーシャが大好きで良く寝そべっている場所だ。
そしてカーシャをマットの位置に誘導して寝かしてみる。たった1度教えてやっただけでそれで充分だった。カーシャはその青いマットの上がヒンヤリと冷たく、とても気持ちよいと云うことを直ぐに理解してくれた。
それから夏の間中、居間の壁沿いにそのマットは敷きっ放しだ。暑くなればそこにカーシャがやってきて、足を伸ばして寝そべっている。カーシャのお気に入りは、胸の辺りを冷やすポーズのようだ。
これを見て女房はすごく感動していた。「カーシャはクールマットの正しい使い方を覚えてくれた」と。
そんな事で、同じラブラドール犬とは云え、カララとカーシャはクールマットに対する行動が全く正反対なのが面白い。カーシャと一緒に暮らした7年間、7〜8月の2ヶ月間は、いつでも使えるようにクールマットはここに敷いたままだ。
カーシャは寝苦しい夜も、クールマットをよく利用していた。それでも暑くてたまらない時は、玄関のタイルの上で寝ていたものだ。
そんなクールマットだが、今年は誰も使うものが居なくなってしまった。まだ何処もほころんでいない。しょうがないので、今はオレがそのマットに寝そべっている。ちょっとビニール臭いが、涼しさを感じる。
どうやらそのビニール臭が、カララのお気に召さなかった理由なのかもしれない。
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