相内神社(北海道北見市)の御朱印はかわいらしい。5種類の絵柄から選べる
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相内神社に御朱印を頂くため参拝する
最近女房と外出する際は、出掛けた先の何処に神社があるか事前に調べている。どこかに出掛ける度に、その町の神社にお参りに行く。すると、その街の歴史や、先人の思いなんかが伝わってきて面白いのだ。
そして女房はその神社の御朱印を集めるのを楽しみにしている。オホーツク管内各市町村の神社をお参りするのはなかなか楽しい。御朱印も各神社の個性が現われていて、なかなか楽しいものだ。
そんな御朱印の中で、とても個性的なものを頂いたので、今回記事にしてみた。今回お参りしてきたのは、相内神社(これで、あいのないじんじゃと読む)。
相内神社とは
相内神社は、北海道のオホーツク地域の北見市西部にある、地域・部落の小さな神社だ。北見市相内地域は、元々は屯田兵が開拓した村で、1956年に北見市に編入された。そんな経緯からなのだろう、地域の神社だけれども、相内神社はちゃんと社務所があり、専任の宮司さんが駐在している。
先日遠出した際に、帰り道は相内地区を通る事がわかった。じゃあ相内神社にお参りして行こうと云う事になった。オレがこの神社に参拝しようと思ったきっかけは、神社の名前だ。読みは「あいのない」だけれども、相内と云う漢字はオレの旧姓(だが読みが違う)と同じ字なので前から気になっていたのだ。きっと父方のご先祖様と何かつながりがある地域に違いない。
相内神社は国道39号線沿いに位置している。国道を走り北見市相内地区に入ると、背の高い林が見えてくる。それが神社の目印になると思う。
車を社務所前に駐車してから、わざわざ国道まで歩いて戻り、ちゃんと鳥居をくぐって、参道を歩いて神社へと向かう。参道は背の高い林に囲まれており、とても厳粛な雰囲気があふれている。この日は外気温が35度にも達する暑い日だったが、参道を歩いているととても涼しく感じる。
相内神社には天照大神と豊受大神が祭られている。他に境内には参道途中の右手に三吉神社、社殿後方右手には相馬神社が鎮座している。三吉神社は合格祈願の幟が立てられている。
その他相内神社についての詳細な情報はこちらのサイトをどうぞ。
50m程の参道を社殿に向かって進むが、直ぐにお参りせずに、オレ達はまず社務所に向かう。先に御朱印を頂くためだ。
相内神社の御朱印はとても個性的
実はここの御朱印を頂くのが、今回の参拝の1番の目的だったのだ。ここの御朱印はとても個性的だ。社務所で御朱印をお願いすると、1体につき10〜15分ほど書き上げるのに時間がかかる。
それもそのはず、相内神社の御朱印は一点一点ステキな絵が描かれているのだ。社務所の受付前には、御朱印の見本が置かれている。季節の御朱印4点に、月替わりの御朱印1点から選ぶ事が出来る。初穂料は800円。我が女房はアオサギが大きく描かれているものを選んだ。
御朱印をお願いすると、事務所内で宮司さんの奥さんが、御朱印帳に描き始める。机の上には筆が何本も置かれおり、色により筆を次々に換えて、サラサラと書き上げて行く。丁寧に描いて行くので時間がかかる。なのでここでは御朱印を書き上げていただいている間に、社殿にお参りするのがよい。
御朱印にはアオサギが描かれている訳
さて、参拝が済んで再び社務所に出向く。出来上がった御朱印は見開きで、アオサギの絵が描かれている。何故アオサギなのか? それは相内神社内の林にはアオサギがコロニーを作っている事に因んでいる。10以上のペアが毎年神社の森で営巣し、雛を孵していると云う。参拝の帰りに確認してみたのだが、鳥居周辺の木の頂上には多数のアオサギの巣が確認出来た。
黙ってじっとしていると、その巣から時折「グワッ、グワッ」と雛が鳴いているのが聞こえる。林の上空に何か大きな影が動いた。親鳥がやってきた。すると雛達が一斉に、大きな声で騒ぎ立てる。静かな境内だけに、よけいに響くアオサギの雛の声がかわいらしい。
相内神社はこんな街中だと云うのに、アオサギが巣を作っている。そんな事からアオサギが御朱印に描かれているのだ。野生動物は安全な場所をよく知っていると思う。とはいえ、オオワシがやってきて雛をさらって行くなんて事を宮司の奥様は目撃した事があると語っていた。それもまた自然だ。
この様な個性的な御朱印をはじめたのは、令和になってからだと云う。ここの宮司さんは6年ほど前に神社本庁から派遣されて、夫婦で赴任したと云う。御朱印は奥さんが担当されている。当初は普通の御朱印だったそうだが、何か違う事をしようと思い立ち、絵を付け加えるようになったそうだ。
他の図案を見ると、月替わりの御朱印には茶色と黒の2匹のネコが描かれている。社務所内を覗くと、確かにそっくりなネコが居眠りをしていた。このネコたちは、氏子さんの所から貰われてきたネコだと云う。なんかホノボノとしたお参りになった。
相内神社の御朱印は作り置きはせずに、1体1体その場で書き上げて行く。出来上がるまでの時間、のんびりと参拝して、境内を散策するのも良い時間の使い方だと思う。
そして宮司さんの奥様はとてもおしゃべり好きなので、いろいろ神社にまつわる話などを聞かせてもらうのもいいと思う。だけどもおしゃべりしている間も決して手は止まる事なく、スラスラと書き上げて行くのでご心配なく。
ここまで読んで頂きありがとうございました。記事をシェアしていただけたら有難いです。 東倉カララ