犬がアジソン病（副腎皮質ホルモン低下症）になってしまった話　看病の1ヶ月

犬がアジソン病を発病

昨年の12月に我が家のお犬様はアジソン病を発病した。日本語では「副腎皮質ホルモン低下症」と呼ぶ。読んで字のごとし副腎皮質ホルモンが出なくなる病気で、体温低下、腎機能低下、極端な食欲不振、倦怠等の症状がある。

参考までに、我が家の犬の症状をあげておく。何かの役に立てば幸いだ。

・おかしくなる数カ月前から、ちゃんと食べているのに体重が減少していった。
・日々なんとなく元気が無くなった。
・水も食事も摂らなくなる。
・しょっちゅう吐く。食べてもいないのに、黄色い胃液を吐く。
・下痢が止まらない。
・手足が異常に冷たい。
・体温が低下しているというのに、寒いところで寝たがる（冬でも玄関のタイルの上で寝る等）
・毛の生え変わる時期じゃないのにごっそりと毛が抜ける

アジソン病の原因は不明だが、この病気になったらとにかく副腎皮質ホルモン剤（ステロイド）を飲ませるしか対処法が無い。しかも一生涯。薬を飲んでさえいれば、以前と変わらない生活を送ることが出来ると言われている。ジョン・Ｆ・ケネディー元大統領も同じ病気を持っていた。薬さえ飲んでいれば大統領の激務もこなせるのだ。

緊急治療で命をとりとめる

最初カーシャの調子がおかしくなり、しばらく様子を見てしまったのは失敗だったと今では思う。なんでも病院に頼りたくなかったし、そんな病気になっていたとは考えてもいなかったから。

ホリスティック獣医の勧めで、網走の動物病院に連れていった時には、衰弱がかなり進んでしまっていた。病院に連れて行ったら即入院。直ぐに点滴治療が始まる。一時腎不全にもなりかかり、医者から、

「今晩、発作を起して死んでしまってもおかしくない状態。覚悟はしていてください」

とまで云われた。

だけども幸いな事に緊急治療のお陰で、危機を脱する事が出来た。カーシャは虹の橋目前まで来ていた。だけども虹の橋の向こう側から先代犬のカララがやって来て、一生懸命虹の橋の登り口を齧って破壊してくれたんだと思う。おかげでカーシャは橋を渡らずにすんだ。

その日からカーシャは、徐々に自分で水を飲み出すようになり、その翌日には茹でた肉が食べられるようになった。治療が始まって3日目には、茹で野菜や煮干しも食べだし、徐々に回復していった。以前同様に食べられるようになるまでには1週間の日にちが必要だった。今日では、病気前と全く一緒、いやそれ以上の食欲を示している。

病気が発現してから入院するまでの間は、何も食べようとしなくなった。2週間近く殆ど何も食べていない。それだけに、再び自分の口で食事が摂れる様になった時には、涙が出そうになったよ。ただ食べているだけなのに、皆から拍手して褒められるカーシャは、すこし不思議そうな顔をしていた。

アジソン病は人間なら難病指定されている

アジソン病は、人間なら難病指定されている。出なくなってしまったそのホルモンを薬で補わなければならないのだが、これが又高価だ。1日分700円もする。月にすると24,000円の出費。これが一生続く。人間と違い、犬は保険がないので丸々自己負担。去年の12月に家のリフォームローンが終了してホッとしたのもつかの間、こんどは犬の薬代がとって代わった。とおちゃんはお金で楽させてもらえません。せめて数ヶ月でも、月々の支払に余裕のある生活を経験してみたかった。

わが家は自然治療に赴きを置いているので、このような対処療法は非常に不本意だけども、薬をやめれば間違いなく死んでしまう。ネットでいろいろ調べてみた。海外のサイトもあたってみた結果、自然療法をやっている人ですらアジソン病はホルモン剤を飲むしか手がないらしい。薬は輸入品なので、為替が円高に振れれば多少安くなるので、トランプのドル安政策に期待するよ。

また1ドル70円時代が来ないものか。ガソリン、灯油だって安くなる。日本は内需型の経済なんだから、円安を期待している経団連のクソゼニゲバ共なんか死に絶えたって構わない。どんどん円高になれ。

参考までに、我が家のフロリネフの購入先はこちら。

倹約生活に入った我が家

そんな訳で我が家は、それ以来ひたすら倹約生活に入ってしまった。外食は月に1度以下。書籍は基本、図書館から借りる。音楽はこれまで買いためたものをひたすら繰り返し聞く（これは以前からやっているかｗ）。義理は欠く。お返しなんか出来ないので、物は贈らないで下さい。義理なんとかなんか一切お断り。そこまで倹約しても税金でごっそり持って行かれる。公務員栄えて国滅ぶだ。

※この後フロリネフを個人輸入する事で、この苦境を乗り切る事が出来た。

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