2020年 知床流氷通信 その12 以久科原生花園(3月16日)

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晩冬の知床の流氷 2020年

気晴らしの為に流氷を見に行く

晩冬の知床の流氷 2020年
浜から流氷原まで約100mの距離がある

今日3月16日は昼過ぎに、以久科原生花園入り口の海岸に来てみた。ここの所仕事が忙しく、そんな毎日ばかりを過ごしていると氣が滅いってくる。お客さんの所に行ったついでに、ちょっとサボってここまで足を伸ばしてみたのだ。つまらない仕事をし続けるには、氣晴らしが必要だ。

晩冬の知床の流氷 2020年
今日も知床方面は曇り

ここは斜里市街地から車で5分程走ったところにある。町から離れた場所なので、普段から人気の無いところだ。ところが駐車スペースには既に先客がいる。浜を見下ろす海岸段丘の小高いところに立ってみると、波打ち際で写真を撮影している男が遠くに見えた。みんな考える事は一緒だ。

5m程の小高い段丘から見下ろすオホーツク海はなかなかの眺めだった。そして静か。とても静かだ。浜から100m程沖合までは海が出ている。そこから先は遥か水平線まで氷がびっしりと海面を覆っている。波は無いので、微風が耳をかすめる音ぐらいしか聞こえてこない。風は北東から吹いてくる。沈黙の氷原が目の前に茫漠と広がっている。ただぼーっとみているだけで氣持ちが晴れてくる。

冬の終わりの風景

晩冬の知床の流氷 2020年
座礁した流氷

浜に降りてみる。浜には長く氷の帯が遥か西から遥か東へと続いている。これは浜に打ち上げられ、帰りそびれた流氷の帯だ。打ち上げられた流氷はここで溶けて消え去ってゆく。知床の春の景色だ。

浜辺に近い海面には、下部が溶けてしまいテーブル状になった、奇岩の様な流氷が海面に突き出ている。これも知床ならではの春の風景だ。これが現われるともう冬の終わりなんだとオレは感じる。

そして夕暮れの流氷

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夕日に染まる知床連山と流氷 2020年
夕日に輝く知床連山。哀Podのカメラじゃこの美しさは撮れない

夕方、お客さんの所に行った帰りに再び同じ場所に行く。夕日に染まる知床連山が綺麗だ。

晩冬の知床の流氷 2020年
曇っていなければ、網走に夕日が落ちるのが見える 三脚を構えた先客がいる

2020年 知床流氷通信一覧 
流氷の無い知床 2020の冬(2月4日) 
2020年、流氷来たる知床 2月10日流氷接岸
冬のお散歩は遠くに流氷を望むため(2月12日)
知床は流氷シーズン到来(2月12日)
知床流氷通信5(2月17日)
知床流氷通信6 濃青緑の海 流氷は沖合に(2月23日)
知床流氷通信7 再び流氷接岸!(2月29日)
知床流氷通信8 斜里港から(3月8日)
知床流氷通信9 流氷に降る雨(3月10日)
知床流氷通信10 低気圧襲来で流氷はこうなった(3月11日)
2020年 知床流氷通信11 網走市郊外・北浜駅(3月14日)
2020年 知床流氷通信12 以久科原生花園(3月16日)
2020年 知床流氷通信13 流氷の海に転落? 以久科原生花園海岸(3月18日)
2020年 知床流氷通信14 知床方面の海岸は流氷がまだ接岸中(3月21日)
2020年 知床流氷通信15 静寂の海再び 春の流氷の海(3月25日)
2020年 知床流氷通信16 斜里川西岸 海岸は知床彫刻の海美術館(3月29日)



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