2020年 知床流氷通信11 網走市郊外・北浜駅(3月14日)

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網走市内から流氷のオホーツク海を見下ろす
建物の間の遠くに真っ白に見える平地が流氷で覆われ尽くされたオホーツク海です

今回は網走市の流氷の様子です

今回は斜里を離れて網走の海岸沿いで写真を撮影してみた。というか網走に用事で出掛けて、その帰りに北浜駅に立ち寄っただけなのだが。北浜駅というのは、網走市の1番東にある無人駅で、高倉健さんの映画や、中国映画のロケ地にも使われた事で知られる人気スポットでもある。また日本で1番海岸に近い駅としても知られている。プラットホームから50m先はもうオホーツク海。流氷が押し寄せて潰されてしまわないか心配な駅だ。

前回の流氷通信10に書いた通り、つい先日に海を見た時には、流氷は沖合に流されていた。この時期ちょっと南風が吹けば沖に氷が流され、北風が吹けば再び海は全面氷に覆われると云うのを繰り返している。今回は網走周辺の海を観察してみたのだが、網走市内の高台から見るオホーツク海はほぼ全面が流氷で覆われていた。網走の総合体育館周辺はオホーツク海を見下ろす位置にあるので、街中から氷に覆われる海が見られるのだ。オレの好きな景色でもある。

北浜駅からオホーツク海を臨む

網走 流氷の海
浜に近い海には残された氷がオブジェのように海面に突き出ている

ところが北浜駅周辺は、流氷は沖合に流されていて、海岸から広く海が開けている。たぶん流氷は海岸から数キロ沖まで押し流されている。ただこの感じだと、ちょっと北風が吹けば再び接岸するだろうと思う。

北浜駅の駅舎横には高さ5m程の展望台がしつらえてあり、ここから見下ろすオホーツク海の展望は非常に宜しい。地上から海を見ると氷は水平線まで去ってしまったように見えるが、展望台から見るとそれほど遠くには去っていない。

海上保安庁発表の流氷分布図を見ると、オホーツク海の大部分はまだ流氷に覆われたままだ。氷が無いのは海岸部だけといった所。

北浜駅展望台
展望台から見下ろすオホーツク海知床方面

それを裏付けるのは、展望台に立った時に吹きつける風の冷たさだ。氷の海を吹き渡って吹いてくる風は、とても鋭く研ぎ澄まされたように冷たい。あまりにも冷たい風の為に、真冬の装備でも無ければこんな吹きッ晒しの展望台に数分と立っていられない。真冬の風だこりゃあ。

北浜駅展望台
こちらは網走市街地方面
北浜駅プラットホーム
北浜駅プラットホーム レールに耳を当てて遠い列車の響きを聴きたくなる ←ただしとても冷たい

知床地区のホテルは閑古鳥が宿泊しているらしい

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季節は3月の半ば、冬の終わりの始まりだ。だが、流氷シーズンはあともう少し楽しめそうだ。特に斜里のウトロ地域は1番遅くまで流氷が見られる場所なのだ。ところが今年は観光客がさっぱりいないだろう。

ビュッフェスタイルの夕食が売りのホテルも、現在夕食は各部屋で提供されると云う。その代わり料金以上のとっても豪華な食事がでるんだとか。食材を無駄にするくらいなら、こんな時に来てくれるお客さんに出してしまおうと云う方針らしい。(このホテルの話は又聴きの話なので、オレが体験した訳じゃないから本当かどうかは確かめていない)。

犬と一緒に泊まれるホテルがあれば、我が家でもその実体を確かめに泊まってみるのだが。

2020年 知床流氷通信一覧 
流氷の無い知床 2020の冬(2月4日) 
2020年、流氷来たる知床 2月10日流氷接岸
冬のお散歩は遠くに流氷を望むため(2月12日)
知床は流氷シーズン到来(2月12日)
知床流氷通信5(2月17日)
知床流氷通信6 濃青緑の海 流氷は沖合に(2月23日)
知床流氷通信7 再び流氷接岸!(2月29日)
知床流氷通信8 斜里港から(3月8日)
知床流氷通信9 流氷に降る雨(3月10日)
知床流氷通信10 低気圧襲来で流氷はこうなった(3月11日)
2020年 知床流氷通信11 網走市郊外・北浜駅(3月14日)
2020年 知床流氷通信12 以久科原生花園(3月16日)
2020年 知床流氷通信13 流氷の海に転落? 以久科原生花園海岸(3月18日)
2020年 知床流氷通信14 知床方面の海岸は流氷がまだ接岸中(3月21日)
2020年 知床流氷通信15 静寂の海再び 春の流氷の海(3月25日)
2020年 知床流氷通信16 斜里川西岸 海岸は知床彫刻の海美術館(3月29日)

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