2020年 流氷通信その10 低気圧襲来で流氷はこうなった(3月11日)
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3月10日 低気圧が知床襲来!
昨日(3月10日)の更新では雨の流氷の様子を記事にした。水平線まで埋め尽くす流氷にシトシトと降る雨。冬の終わりが始まった。夕方から雨はどんどん激しくなり、そして暴風雨になってしまった。颱風並の低気圧が北海道東部に接近した為だ。我が家が雨漏りしないか本当に心配になるほどの強烈な南風だった。
今朝の我が家の気圧計は975ヘクトパスカルを指していた。目覚めからオレはとてもからだが怠くて重くて、先週の雪かきの疲れがまだ残っているのかと思ったくらいだ。気圧がグーッて下がったせいだった。頭痛を起さなかっただけましか。
そんなわけで強い南風は流氷を沖合に押しやる。お客さんの所に行く用事ついでに、昨日と同じ地点で流氷を観察してみる事にした。
今回の撮影場所海岸には流氷が残っていた
天気は悪いものの、昨日より今日の方が空がはっきりしている。これなら流氷と海と空の区別がはっきりわかるだろう。海岸はご覧の通りだ。たった1日で海岸を覆い尽くしていた雪の大半が溶けて消えてしまっていた。昨日まではどこが浜辺なんだか、波打ちなんだか、全て雪で覆われていたので分からなかった。今日の画像を見て分かる通り、雪が溶け砂浜が出現したので、とても浜らしくなった。
そして肝心の流氷は、なんと海岸から500m程の範囲の氷はそのまま残っていた。そしてそれから先の氷は沖合に流されてしまっていた。手前に溶けかけた流氷、そして奥には開けた海が青黒くのぞかせている。
浜辺に打ち上げられた氷は、昨日の暴風雨で半分以下に溶けてしまっている。海面に残っている氷も、この気温なので表面はかなり溶けてしまっただろう。なんだか薄く貧弱になったように見えるのは、たぶん氣のせい。流氷は沖合に流されるだけではなくて、こうして徐々に溶け消えてゆく部分もある。流氷は、「徐々に忘れられるくらいなら、消え去ってしまいたい」、なんて思っちゃいないのだ。
2020年 知床流氷通信一覧
・流氷の無い知床 2020の冬(2月4日)
・2020年、流氷来たる知床 2月10日流氷接岸
・冬のお散歩は遠くに流氷を望むため(2月12日)
・知床は流氷シーズン到来(2月12日)
・知床流氷通信5(2月17日)
・知床流氷通信6 濃青緑の海 流氷は沖合に(2月23日)
・知床流氷通信7 再び流氷接岸!(2月29日)
・知床流氷通信8 斜里港から(3月8日)
・知床流氷通信9 流氷に降る雨(3月10日)
・知床流氷通信10 低気圧襲来で流氷はこうなった(3月11日)
・2020年 知床流氷通信11 網走市郊外・北浜駅(3月14日)
・2020年 知床流氷通信12 以久科原生花園(3月16日)
・2020年 知床流氷通信13 流氷の海に転落? 以久科原生花園海岸(3月18日)
・2020年 知床流氷通信14 知床方面の海岸は流氷がまだ接岸中(3月21日)
・2020年 知床流氷通信15 静寂の海再び 春の流氷の海(3月25日)
・2020年 知床流氷通信16 斜里川西岸 海岸は知床彫刻の海美術館(3月29日)
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